2017年+40%以上のリターンをたたき出したことにより、
再注目されているのが、野村インド株投資です。

現在、純資産は5000億円規模まで膨れ上がっています。

今日は、野村インド株投資について徹底的に分析していきます。

野村インド株投資の基本情報

投資対象は?

投資対象は、ファンド名のとおり、インド企業の株式です。

投資候補の選定では、利益成長の確度が高く、割安な銘柄を中心に
組入を行います。

現在38銘柄に投資をしており、銀行系や不動産金融いわゆる
住宅ローン系の企業への投資比率を高めています。

新興国はどの国もフィンテック等の影響で成長著しいので、正しい戦略ですね。


※2018年9月時点

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた
資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

野村インド株投資は2016年初期までは1000億規模のファンドでしたが、
ここ2年で5000億規模まで純資産を増やしています。

2017年の利回りが高かったのが要因のようですね。
純資産の規模は全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

野村インド株投資の実質コストは2.928%となっており、カテゴリーの
中では、異常に高い水準です。

自分が面白くて購入する分にはいいですが、紹介するにはいまいちだと思います。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.16%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 2.928%(概算値)

※13期 運用報告書(決算日2018年7月11日)より

野村インド株投資の評価分析

基準価格をどう見る?

野村インド株投資の基準価額は現在26000円近辺です。

2018年1月末に大きく下落して以来、なかなか上昇する
きっかけを作れていません。

マーケットとしては、魅力的ですが、今年は厳しい結果になりそうです。

利回りはどれくらい?

直近1年間の利回りは+3.58%となっています。

2014年と2017年の利回りが40%超と異常に高く、それ以外の年が
ほぼ±ゼロといった運用状況です。

5年平均リターンを見ても+21.30%となっており、かなり高い水準となっています。
10年リターンも6.57%と悪くないパフォーマンスですね。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンス

毎年のパフォーマンスがどうだったのかも気になるところだと思いますので、
載せておきます。参考にしてください。

最大下落率はどれくらい?

新興国の株式の魅力は、高いリターンですが、ボラティリティが
大きいので下落も大きくなります。

長期保有をしていれば、プラスのリターンがでていますが、
ある程度の下落は覚悟しておかなければなりません。

そこで、過去の最大下落率をみてみると、2008年1月~2008年12月の
期間で最大-70%下落しています。

リーマンショックの影響とはいえ、かなり大きいですね。

結局、このリーマンショック時の下落が大きすぎたため、
現在もリーマンショック前の基準価額まで戻せていないという状況です。

分配金の推移は?

次に過去の分配金の推移を載せておきます。

2014年~2018年まで毎年500円の分配がなされています。

分配利回りでみても2%程度で、直近はしっかり運用リターンも
出ていますので、分配金が下がるということはないと思われます。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が
多いということなので、評判がいいということです。

当ファンドは、2017年の運用実績が+40%を超えていたことから大きく資金が
流入しました。

一方、1月末の市場の大暴落のあと、なかなか基準価額が上昇していかないため
失望売りが続いています。

野村インド株投資の今後の見通し

昨年7月の全国一律の物品サービス税の導入により一時的な混乱が
ありましたが、鉱工業生産指数や農村部の消費関連指標も伸長しており、
景気回復基調は続いています。

インド気象局が今年のモンスーン期(6~9月)の降雨量は平年並みと
予想したのも、今後の株価にプラス要因となるでしょう。

モンスーン期の降雨動向は、農業生産量に大きく左右し、インドの
インフレや金融施策に大きな影響を与えています。

新興国全般に言えることですが、中低所得層向けの住宅ローン貸出残高は
どこも増えており、優良な民間銀行を選別し、高めの投資比率を維持できれば、
引き続き高いリターンを維持できるものと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

将来性という意味では、日本国内のファンドより、圧倒的に成長余力があり、
大きなリターンが狙えますが、何か大きなイベントがあると、大きく下落して
しまうのも新興国ファンドの特徴です。

またかなり高コストのファンドなので、投資するのであれば、あなたの余剰資金の
10%以内に抑えておいたほうが賢明でしょう。