今や投資信託をある程度勉強したことがある人であれば、まず名前を知っているセゾン投信。
特に何かすごいことをやっているかというと決してそういうわけではないのですが、投資の
王道である良いファンドを長期保有して着実にリターンを出しています。

セゾン投信といえば、セゾン 資産形成の達人ファンドとセゾン・バンガード・グローバル
バランスファンドが有名ですが、今回は、セゾン 資産形成の達人ファンドについて徹底分析
していきます。

セゾン 資産形成の達人ファンドの基本情報

投資対象は?

セゾン 資産形成の達人ファンドはファンズ・オブ・ファンズ方式を採用しており、投資信託
証券を通じて、海外および日本の株式に幅広く投資をします。投資先ファンドの選定条件は、
各ファンドが企業分析をしっかり行っていること、長期的な視点で運用されていること、
手数料が適正なこと、などがあります。

セゾン 資産形成の達人ファンドに組入られている運用会社は、運用のプロから見ても、
しっかり企業調査をしている運用会社と言えますので、スパークスやアライアンス・バーンス
タイン、バンガードのファンドやETFを直接買うのも面白いと思います。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

ちなみに組入ファンドの国別の構成比率を見ると、以下のようになります。
MSCIコクサイの国別比率と比べてみると、北米比率が少なく、欧州、日本、新興国の
比率が高くなっています。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

セゾン投信って?

セゾン投信といえば、やはり代表の中野社長が有名ですね。数多くのセミナーで
講演されており、直接お会いしたことがある方も多いのではないでしょうか。
つみたて王子と呼ばれたり、独立系のコモンズ、レオスと並んで、草食投資隊
として全国で講演されています。

日本の多くの運用会社では、ファンドマネージャーが表に出てくることはなく、結局
誰が運用しているのかわからないファンドが大半です。サラリーマン体制の運用会社では、
損失を出した時に、ファンドマネージャーが攻められないように守っているわけですね。

そんな覚悟のない人たちが多いのが運用会社の実態なわけですが、中野さんは
積極的セミナーで講演されており、どのような考え方で運用を行っているのかも
非常によくわかるので、多くの投資家が投資をするわけですね。

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

セゾン 資産形成の達人ファンドは2007年以降、右肩上がりに成長を続けています。
基準価額も右肩上がりなので、その影響ももちろんあるわけですが、やはり積極的に
社長自らが表に出て、話をしているというのも投資家の心をつかんでいると言えるでしょう。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際に
かかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

セゾン 資産形成の達人ファンドの実質コストは、0.577%とかなり安い水準です。
アクティブファンドでこのコストは非常に投資家にとってありがたいですし、何より
優れたパフォーマンスなので、これなら投資するに値しますね。

購入時手数料 なし
信託報酬 1.35%(税込)
信託財産留保額 0.1%
実質コスト 1.355%(概算値)

※引用:第11期 運用報告書(決算日2017年12月11日)

セゾン 資産形成の達人ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

セゾン 資産形成の達人ファンドの基準価額を見てみましょう。2016年から2017年末に
かけては好調に推移し、2018年はマイナスのリターンにはなっているものの、他の
ファンドと比較すると、そこまで大きくマイナスにはなっていないので、持ちこたえています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

利回りはどれくらい?

それでは、セゾン 資産形成の達人ファンドの利回りはどうでしょうか?
直近1年間の利回りは▲1.50%と優れませんが、5年、10年平均利回りでは、10%超の高い
パフォーマンスとなっています。

カテゴリーランキングでも上位にランクインしており、優秀なファンドであることが
わかりますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

四半期別のパフォーマンスは?

セゾン 資産形成の達人ファンドの四半期別のパフォーマンスを見てみると、
ここ5年間は毎年安定してプラスのリターンが出せています。

2018年はまだわかりませんが、このように安定してプラスのリターンを
維持しているファンドは信頼できますね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

類似ファンドとのパフォーマンス比較

セゾン 資産形成の達人ファンドに投資を検討するのであれば、インデックスファンドとの
パフォーマンスも比較しておきたいところです。

今回は、MSCIコクサイをベンチマークに採用しているeMAXIS 先進国株式インデックスと
パフォーマンスを比較してみました。黄色がセゾン 資産形成の達人ファンドですが、
3年のパフォーマンスでを見ると、ほぼずっとパフォーマンスで上回っていることがわかります。

これであれば、高いコストを支払ってでも、投資する価値があると言えるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

最大下落率は?

セゾン 資産形成の達人ファンドへの投資を検討するのであれば、どの程度下落する
可能性があるのかは知っておきたいところです。

標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、過去に実際にどの程度下落したのか
を確認しておいたほうがよいでしょう。

セゾン 資産形成の達人ファンドの最大下落率は、2008年1月〜2008年12月で▲45.22%と
なっています。株式ファンドですので、最悪これくらい下落することもあり得るというのは、
心にとどめておきましょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために有効な手段です。
資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いているようであれば、
評判が悪いファンドと言えます。

それではセゾン 資産形成の達人ファンドはどうでしょうか。

見事に毎月資金が流入しています。パフォーマンスが優れているからこその結果ですが、
アクティブファンドでここまで毎月資金が流入するのは素晴らしいですね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

セゾン 資産形成の達人ファンドの今後の見通し

セゾン投信がここまで高いパフォーマンスを実現できているので、何かしら特別なこと
をやっているのではないかと思ってしまいがちですが、実際何か目新しいことをやっている
わけではなく、ただただグローバル分散投資という王道の戦略を突き詰めていという表現が
しっくりきます。

アセットアロケーションを大事にしながら、各アセットクラスで運用能力の高い運用会社の
ファンドを選択しています。これは言い換えると、私たちが自分のポートフォリオのバランス
を考えて、各アセットクラスにどのファンドを選択するのか考えるのと同じことです。

そういう意味では、私はセゾン 資産形成の達人ファンドの国別の構成比率などは、自分の
ポートフォリオを考える上で非常に役立つと思います。これからの高いパフォーマンスを
出し続けてほしいファンドの1本ですね。