株式、リート、MLPを組み入れた毎月分配型のファンドと
いうことで、一部の投資家から注目を集めている
ニッセイ アメリカ高配当株ファンド『USドリーム(毎月)』。

今日は、USドリームを徹底分析していきます。

ニッセイ アメリカ高配当株ファンド『USドリーム(毎月)』 の基本情報

投資対象は?

USドリーム(毎月) の投資対象は、LM・アメリカ高配当株ファンドを
通じて、米国の株式、MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)
リートに投資をしていきます。

MLPというのは、米国で行われる共同投資事業形態の1つで、天然資源の
採掘、精製、輸送等に関連する事業を行っています。

対円での為替ヘッジは行いません。証券種別の構成比率を見ると、
株式が約70%、MLPとリートが約16%、約14%ずつとなっています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

続いて、業種別の組入比率を見てみると、情報技術が約16%、
エネルギーが約10%ずつとなっています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

純資産総額は?

続いて、USドリーム(毎月) の純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

USドリーム(毎月) は現在、250億円程度の規模なので、規模が
小さいことによるデメリットはないと言えますね。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

USドリーム(毎月) の実質コストは1.879%とかなり高く
なっています。これは、ファンドオブファンズ方式となって
いるため、二重に信託報酬がかかってきていることが原因です。

とにかく実質コストが高いので、慎重に選ばなければなりません。

基本的には長期保有をすればプラスのリターンが出ていますが、
ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.879%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.879%(概算値)

※引用: 運用報告書(決算日2018年12月28日)

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

ニッセイ アメリカ高配当株ファンド『USドリーム(毎月)』 の評価分析

基準価額をどう見る?

USドリーム(毎月) の基準価額は、3年間で25%近く下落しています。

分配金再投資基準価額(青線)は3年間で約25%上昇していることから、
この基準価額の下落は、分配金を過剰に払い出していることが原因です。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

USドリーム(毎月)の直近1年間の利回りは+18.64%となっており、
3年平均利回りが6.60%、5年平均利回りが3.86%となっています。

カテゴリーランキングで見ると、5年平均利回りは下位30%程度に
いるため、いまいちですが、1年、3年平均では上位にランクイン
しており、悪くないパフォーマンスとなっています。

100%株式ではなく、リートやMLPを組み込んでいる分、直近は
パフォーマンスが改善しているようです。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 18.64% 6%
3年 6.69% 27%
5年 3.86% 82%
10年

※2019年4月時点

標準偏差は?

USドリーム(毎月)の標準偏差を見てみると、同カテゴリー
ランキングでは下位3割程度となっています。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 16.42 74%
3年 13.23 65%
5年 15.05 78%
10年

※2019年4月時点

年別運用パフォーマンス

USドリーム(毎月)の年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。
2015年、2018年はマイナスのリターンとなっています。

マイナスのリターンが比較的大きいため、プラスのリターンを相殺して
しまっていることがわかります。

年間利回り
2019年 +13.92%(1-3月)
2018年 ▲7.03%
2017年 +1.65%
2016年 +5.08%
2015年 ▲13.94%
2014年 +23.16%

※2019年4月時点

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある
程度は予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうが
イメージがわきます。

USドリーム(毎月) は2015年3月~2016年2月の間に最大▲24.50%程度、
下落しています。

比較的下落幅は小さい印象ですが、運用実績がともなっていないので、
何とも評価しがたいところです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲9.40%
3カ月 ▲16.22%
6カ月 ▲18.27%
12カ月 ▲24.50%

※2019年4月時点

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。USドリーム(毎月)は、
2015年から毎月100円の分配を続けています。

分配金余力は15カ月を切ってきましたので、ここ1年~2年の間に
減配が行われる可能性が高いでしょう。

基準価額に対する分配金の割合を示す、分配利回りは約18%と
ファンドの収益力をはるかに上回っていますので、基準価額の下落を
止めるのも難しそうです。

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
61 100円 38 1,704円
62 100円 39 1,666円
63 100円 45 1,622円
64 100円 46円 1,576円
65 100円 41 1,535円
66 100円 45 1,490円

評判はどう?

USドリーム(毎月) の評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の
資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけUSドリーム(毎月) を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっている
ということです。

USドリーム(毎月) は2016年、2017年は運用実績がプラスだったため、
資金が流入しましたが、2018年以降は、資金の流出が続いています。

ここからも直近の評判は良くないことがわかります。

※引用:モーニングスター

ニッセイ アメリカ高配当株ファンド『USドリーム(毎月)』 の今後の見通し

米国の株式市場は、米中貿易問題やトルコリラの急落問題など、
直近の不安要素はキリがありませんが、中長期的にみれば、
堅調に推移することが予想できます。

米国リート市場も昨年はかなり厳しい結果となりましたが、今
年は持ち直してきています。

ですので、マーケットとしては、悪くない状況が続くと思われます
が、肝心の運用がうまくいかなければ話になりません。

収益を追求するのであれば、米国株式100%のアクティブファンド
もしくは、NYダウやS&P500 をベンチマークとするインデックス
ファンドに投資をしたほうがあなたの資産は増えますし、毎月分配型が
どうしても良いというのであれば、USリート100%のファンドに投資を
したほうがあなたの資産は増えるでしょう。

とにかく、USドリーム(毎月)に投資をする理由というのは
現状ないと言えますね。

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