ニッセイアセットマネジメントのUSドリーム(毎月)。
株式、リート、MLPを組み入れた毎月分配型のファンドということで、
一部の投資家から注目を集めています。

今日は、USドリームを徹底分析していきます。

USドリーム(毎月) の基本情報

投資対象は?

USドリーム(毎月) の投資対象は、LM・アメリカ高配当株ファンドを通じて、
米国の株式、MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)、リートに
投資をしていきます。

MLPというのは、米国で行われる共同投資事業形態の1つで、天然資源の採掘、
精製、輸送等に関連する事業を行っています。

対円での為替ヘッジは行いません。

証券種別の構成比率を見ると、株式が約70%、MLPとリートが
約16%、約13%ずつとなっています。

続いて、業種別の組入比率を見てみると、情報技術が約19%、
エネルギー・金融が約10%ずつとなっています。


※2018年9月時点

純資産総額は?

続いて、USドリーム(毎月) の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

USドリーム(毎月) は現在、300億円程度の規模なので、規模が小さいことによる
デメリットはないと言えますね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

USドリーム(毎月) の実質コストは1.8792%とかなり高くなっています。
これは、ファンドオブファンズ方式となっているため、二重に信託報酬が
かかってきていることが原因です。

とにかく実質コストが高いので、慎重に選ばなければなりません。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.8792%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.8792%(概算値)

※第60期 運用報告書(決算日2018年6月28日)より

USドリーム(毎月) の評価分析

基準価額をどう見る?

USドリーム(毎月) の基準価額は、3年間で30%近く下落しています。
分配金再投資基準価額(青線)はやや右肩上がりになっていることから、
この基準価額の下落は、分配金を過剰に払い出していることが原因です。

利回りはどれくらい?

USドリーム(毎月) の直近1年間の利回りは+13.06%となっており、
3年平均利回りが2.70%、5年平均利回りが6.32%となっています。

カテゴリーランキングで見ても、3年平均利回りと5年平均利回りは
上位70%近辺ということで、後ろから数えたほうが早いような
パフォーマンスとなっています。

リートやMLPを組み込んでいるので、一概には比較はできませんが、
決して良いパフォーマンスとは言えませんね。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンス

毎年のパフォーマンスがどうだったのかも気になるところだと思いますので、
載せておきます。参考にしてください。

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は
予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

USドリーム(毎月) は2015年3月~2016年2月の間に最大▲24.50%程度、
下落しています。比較的下落幅は小さい印象ですが、運用実績が
ともなっていないので、何とも評価しがたいところです。

分配金の推移は?

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。
USドリーム(毎月)は、2015年から毎月100円の分配を続けています。
分配金余力は20カ月を切ってきましたので、ここ1年~2年の間に
減配が行われる可能性が高いでしょう。

基準価額に対する分配金の割合を示す、分配利回りは約16%と
ファンドの収益力をはるかに上回っていますので、基準価額の下落を
止めるのも難しそうです。

評判はどう?

USドリーム(毎月) の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけUSドリーム(毎月) を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっているということです。

USドリーム(毎月) は2016年、2017年は運用実績がプラスだったため、
資金が流入しましたが、2018年以降は、資金の流出が続いています。
ここからも直近の評判は良くないことがわかります。

USドリーム(毎月) の今後の見通し

米国の株式市場は、米中貿易問題やトルコリラの急落問題など、
直近の不安要素はキリがありませんが、中長期的にみれば、
堅調に推移することが予想できます。

米国リート市場も昨年はかなり厳しい結果となりましたが、
今年は持ち直してきています。

ですので、マーケットとしては、悪くない状況が続くと思われますが、
肝心の運用がうまくいかなければ話になりません。

収益を追求するのであれば、米国株式100%のアクティブファンドもしくは、
NYダウやS&P500 をベンチマークとするインデックスファンドに
投資をしたほうがあなたの資産は増えますし、毎月分配型がどうしても
良いというのであれば、USリート100%のファンドに投資をしたほうが
あなたの資産は増えるでしょう。

とにかく、USドリーム(毎月)に投資をする理由というのは
現状ないと言えますね。