高齢化社会が進行する中で、常に注目を集めているテーマが
医療関連セクターです。

ただ、テーマとしては成長分野ではあるものの、大きく成長し
続けているファンドがないのも特徴のひとつです。

さて、JPM グローバル医療関連株式ファンドはどうなのでしょうか?

今日は、JPM グローバル医療関連株式ファンドについて
徹底分析していきたいと思います。

JPM グローバル医療関連株式ファンドの基本情報

投資対象は?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの投資対象は、世界の医療関連
企業の株式です。

医薬品、バイオテクノロジー、ヘルスケアサービス、医療技術
(医療機器・器具等)およびサイフサイエンスにかかる業務を
行う企業を対象としています。

もう少し具体的に組入銘柄を見ていきましょう。

まず国別の比率で見ると、米国が約8割となっており、
米国株式ファンドと言ってもよいくらいの比率となっています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

カテゴリー別の比率で見てみると、医薬品が約4割で最も高く、
バイオテクノロジー、医療機器・器具、医療・健康サービスが
それぞれ2割ずつになっています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

純資産総額は?

続いて、JPM グローバル医療関連株式ファンドの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかった
り、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

JPM グローバル医療関連株式ファンドの純資産総額は、現在550億円
程度となっています。

2015年には1200億円ほどありましたが、基準価額の下落とともに、
純資産総額が減っています。


※引用:マンスリーレポート(2019年4月)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

JPM グローバル医療関連株式ファンドの実質コストは1.83%と
なっており、カテゴリー内では割高となっています。

何より購入時手数料も高いので、相当よいファンドでないと
投資する気にはなれないコスト設定となっています。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.78%(税込)
信託報酬 1.83%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.83%(概算値)

※第22期 運用報告書(決算日2019年1月25日)より

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

JPM グローバル医療関連株式ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの基準価額は、2016年以降、
2018年末まで順調に基準価額を伸ばしていました。

しかし、2018年末に大きく下落し、2019年に入って反発しましたが、
それでも2018年の高値までは戻すことができていません。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは+17.51%となっています。3年平均利回りが
+7.78%、5年平均利回りが+7.20%とカテゴリー内でも高いパフォ
ーマンスを維持しています。

安定して上位のパフォーマンスを維持できている点は評価できます。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 17.51% 5%
3年 7.78% 36%
5年 7.20% 25%
10年

※2019年4月時点

標準偏差は?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの標準偏差を見てみると、
同カテゴリー内では常に下位1割程度にランクインしています。

パフォーマンスが優れているのである程度は許容できますが、
基準価額の変動幅は大きいと思っておきましょう。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 23.75 95%
3年 18.19 98%
5年 18.86 92%
10年

※2019年4月時点

年別のパフォーマンスは?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの年別の運用パフォーマンス
を見てみましょう。

2014年は大きくプラスとなっていますが、それ以降はプラスになったり、
マイナスになったりしており、全体としてリターンを相殺してしまって
います。

年間利回り
2019年 +11.89%(1-3月)
2018年 ▲2.79%
2017年 +15.17%
2016年 ▲18.50%
2015年 +3.10%
2014年 +40.44%

※2019年4月時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへの投資を検討するのであれば、インデックス
ファンドとのパフォーマンス比較は必須です。

JPM グローバル医療関連株式ファンドは米国株の比率が約8割
ですので、組入比率が比較的似ているeMAXIS Slim 先進国株式
インデックスとパフォーマンスを比較してみました。

直近までは、拮抗していましたが、eMAXIS Slim 先進国株式
インデックスが大きく差をつけました。

もう少し状況を見守りたいところですが、この程度の差なので
あれば、低コストのインデックスファンドに投資をしておけば、
十分な気がします。

テーマ型ファンドがとにかく好きな人は別にして、JPM グローバル
医療関連株式ファンドに率先して投資する理由は見当たらないと言えますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資するのであれば、ファンドがどの程度下落する可能性がある
のかは知っておきたいところです。

もちろん標準偏差から変動幅を予測することはできますが、やはり
過去にどの程度下落したことがあるのかを調べるのがよいでしょう。

JPM グローバル医療関連株式ファンドは2015年7月~2016年6月まで
の間に最大▲31.30%下落しています。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲13.99%
3カ月 ▲18.74%
6カ月 ▲24.64%
12カ月 ▲31.30%

※2019年4月時点

評判はどう?

JPM グローバル医療関連株式ファンドの評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけJPM グローバル医療関連
株式ファンドを解約している人が多いということなので、評判が悪く
なっているということです。

JPM グローバル医療関連株式ファンドは、2015年に+40%程度の
パフォーマンスを出しており、資金が一気に流入しましたが、
それ以降は、パフォーマンスが奮わず、毎月資金流出が続いています。


※引用:モーニングスター

JPM グローバル医療関連株式ファンドの今後の見通し

医療関連セクターは未だに満たされない医療ニーズに対して、
革新的な治療法を提供する企業に注目して投資をしており、
中長期的には成長が期待できると思います。

ただし、当初想定していた新薬や新機器の臨床試験結果がふるわない
と、株価に大きな影響が出ます。

何よりさきほども比較しましたが、MSCIコクサイにパフォーマンスで
負けているようでは、JPM グローバル医療関連株式ファンドに投資する
理由が見当たりませんね。

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