10年以上前から運用されており、とても高いパフォーマンス
を出し続けているnetWIN GSテクノロジー株式ファンド。
何度もモーニングスターのファンド・オブ・ザ・イヤーを
受賞し、10年平均利回りが10%を優に超えており、非常に
優れたファンドの1本です。
netWIN GS テクノロジー株式ファンドは米国株式が中心の
ファンドでしたが、今回netWINシリーズの後継として登場
するのがGSアセットのGS フューチャー・テクノロジー・
リーダーズ『愛称:nextWIN』です。
GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ『nextWIN』の基本情報
投資対象は?
nextWINの投資対象は日本を含む世界の株式です。
主にテクノロジーの活用または発展により恩恵を受け、
将来のリーダーになると期待される企業の株式に投資を
していきます。
テクノロジー業界は北米企業がけん引してきましたが、
アジア、欧州、新興国などでも将来のテクノロジー・
リーダー企業が誕生しており、のちほど紹介しますが、
北米以外の優れたテクノロジー企業に投資をしていきます。
nextWINの国別の構成比率を見てみると、北米が56%と
半分を占めています。
netWINはほぼ100%が米国株式でしたので、今回はアジア、
欧州、日本の比率がかなり高まっています。
ただ、銘柄の選定方法はnetWINと変わりませんので、
同じファンドチームが運用に携わるのでしょう。
※引用:マンスリーレポート
nextWINの業種別比率を見ると、テクノロジーファンド
だけあり、情報技術の比率が高くなっています。
※引用:マンスリーレポート
では、具体的にどのような企業が組み入れられているのか
見ていきます。
netWINと違い、米国以外の企業が上位に組み入れられて
おり、とても興味深いですね。
1位のメルカドリブレは中南米最大のEコマース企業で、
2,7億人の会員数を有します。
中南米はインターネットの普及率が先進国と比べると
いまだに低いため、大きな成長機会があると考えられます。
4位のアディアンは急速に利用が拡大する国際決済サービス
のスタートアップです。
数多くの支払い手段や決済におけるプロセスを一元化して
対応できる体制を有しています。
7位のメイチュアン・ディアンピンはフードデリバリーや
レストランの口コミ情報サイトを主軸事業とする中国の
プラットフォーマーです。約4億人が同社のサービスを利用
しています。
※引用:マンスリーレポート
コストは?
nextWINの購入時手数料は.3.3%、信託報酬は1.7875%です。
購入時手数料、信託報酬ともにかなり割高です。ここまで
手数料が高いとそう簡単には投資ができません。
限定為替ヘッジか為替ヘッジなしのどちらがいいか?
基本的に私は為替ヘッジなしをおすすめしていますが、為替
リスクがどうしても怖いという方は限定為替ヘッジを選択
してもよいでしょう。
限定為替ヘッジは、下図のように、日本円を除く外貨資産に
対して、米ドル売り円買いの為替予約取引を行います。
米ドル以外の通貨部分だけ、為替変動の影響を受けますので、
為替ヘッジなしと比べると為替リスクを半分以下に抑えられます。
※引用:交付目論見書
GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ『next WIN』の評価分析
正直、まだ登場したばかりなので、評価するのは難しいと
いうのが正直なところです。
通常であれば、2~3年は様子を見て、インデックスファンド
を上回る成果を上げられるかを確認します。
そうでなければ、あえて高いコストを支払う理由がありません。
ただ、あのnetWINと似たような運用をするということで
あれば、話が変わってきます。
やはりすでに高いパフォーマンスを出し続けている運用チーム
が担当するのであれば、期待ができます。
とても今後が楽しみなアクティブファンドの1本ですね。
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点