よくよく10年利回りランキングを見直してみると、J-REITのランキングがありませんでしたので、新しくランキングを作成しました。
J-REITは組入られる銘柄がそもそも60銘柄程度しかないため、正直ほとんどどのファンドを選んだとしてもパフォーマンスに大きな影響はありません。
ただ、その中でも、頭一つ抜き出たパフォーマンスのJ-REITもありますので、ぜひ投資の参考にしてください。
J-REIT型ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
J-REIT型ファンドは現在96本あります。(そのうち10年以上運用されているファンドは49本)
今回は、2013年11月~2023年10月の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
正直なところ、J-REITファンドの場合、パフォーマンスももちろん重要ですが、分配金をどの程度、出しているかのほうが重要と言えます。
そのため、パフォーマンスはあくまでも参考値として、確認しながらも、あまりにひどいタコ足配当を行っていないかなどを詳しくチェックしてください。
ランキングの中には、純資産総額が非常に小さく、今から投資をするのは、あまりおすすめできないものも含まれます。
そのため、1つ1つ全ファンドを見るのも大変だと思いますので、少なくとも、純資産総額が約100億円以上あるファンドのみ私が分析記事を作成しました.
以下のリンクが張ってあるページが該当するファンドになります。
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド | 9.44% |
2 | 野村 Jリートファンド | 9.11% |
3 | J-REITオープン(年4回決算型) | 9.06% |
4 | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型) | 8.10% |
5 | Jリートアクティブファンド(1年決算) | 7.71% |
6 | Jリートファンド | 7.70% |
7 | Funds-i J-REIT | 7.63% |
8 | eMAXIS 国内リートインデックス | 7.48% |
9 | DIAM ストラテジックJ-REITファンド | 7.47% |
10 | SMT J-REITインデックス・オープン | 7.41% |
11 | ニッセイ Jリートインデックスファンド | 7.38% |
12 | リート王 | 7.22% |
13 | インデックスファンドJリート | 7.10% |
14 | ビルオーナー | 7.09% |
15 | 新光 J-REITオープン | 6.98% |
16 | ダイワ J-REITオープン(毎月分配型) | 6.89% |
17 | 物件満彩 | 6.86% |
18 | 野村 日本不動産投信 | 6.86% |
19 | みずほ J-REITファンド | 6.83% |
20 | 日本のツボ | 6.80% |
※2013年11月~2023年10月時点
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
J-RIETも10年間の平均利回りは9%を超えていますので、長期で投資をすれば悪くないパフォーマンスということがわかります。
ランクインしているファンドをみると、7位に東証REIT指数に連動する野村Funds-i J-REITが入っています。
つまり、毎月分配金を出すことでパフォーマンスがインデックスファンド以下になっているファンドが多いということですね。
単純にリターンを狙うのであれば、インデックスファンドで十分でしょう。
J-REITがおすすめできる理由は、パフォーマンスもそうですが、株式ファンドとの相関の低い点もあげられます。
2018年が良い例ですが、株式ファンドが軒並みやられた中で、J-REITは堅調に推移しました。2022年も株式ファンドは10%超下落する中で、数%の下落で済んでいるのは魅力的です。
ただし、コロナショックのときのように相場が大きく下落する時は、株式以上に下落することもあり、一長一短といったところです。
またRIETに投資をする際、あえて日本のRIETだけに投資をしなくても、グローバルREITに投資をするという選択肢もあります。
直近10年に限って言えば、正直、パフォーマンスには大差はありませんが、海外REITファンドも調べたうえで投資をするとよいと思います。