1928年に創業し、100年近い歴史を誇るウエリントン・マネージメントが運用するファンドに投資ができる野村アセットマネジメントのウエリントン・企業価値共創世界株ファンド。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドには米ドル売り円買いのAコースと為替ヘッジなしのBコースがありますが、今回はより人気の高いBコースを中心に分析していきます。
「ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコースって投資対象としてどうなの?」
「ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコースって持ってて大丈夫なの?」
「ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコースより良いファンドってある?」
といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、悩みは解消すると思います。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコース(為替ヘッジなし)の基本情報
投資対象は?
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの投資対象は、新興国を含む世界各国の株式です。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドでは、企業の稼ぐ力とスチュワードシップにおける投資機会に注目していきます。
国別の構成比を見てみると、米国が約50%、次いで、イギリス、オランダとなっています。
※引用:マンスリーレポート
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの現在の組入銘柄数は38銘柄で構成されており、組入上位10銘柄は以下のようになっています。銘柄数はかなり絞り込んで運用するアクティブファンドなので、基準価額の値動きは大きくなりやすいと覚えておいてください。
※引用:マンスリーレポート
純資産総額は?
つづいて、ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの純資産総額を見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、監査費用や印刷費用、その他諸経費が相対的に比率が高くなるので、実質コストが高くなりがちです。また会社としてもファンドの運用に人員を割けなくなるため、パフォーマンスが悪化する原因にもなります。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの純資産総額は、現在約500億円です。まだ運用期間が短い中で、これだけ資金が集まっているということはかなり注目されているということです。規模としても問題ありません。
※引用:マンスリーレポート
実質コストは?
投資信託を運用する際には、購入時手数料や信託報酬以外にも、実際にはコストがかかっています。具体的には、株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。
これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりもかなり高くなっていることもありますので、必ず事前に確認しておいたほうがよいポイントです。
信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの実質コストはまだ運用報告書が出ていないので、わかりませんが、信託報酬は割高であり、購入時手数料もしっかり3.3%かかりますので、気軽に投資ができるファンドではないですね。
購入時手数料 | 3.3%(税込)※上限 |
信託報酬 | 1.512%(税込) |
信託財産留保額 | なし |
実質コスト | - |
※引用:交付目論見書
「ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?
もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコース(為替ヘッジなし)の評価分析
基準価額をどう見る?
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの基準価額を見てみましょう。まだ運用が始まって数か月ですので、ここからのファンドです。
※引用:ウエルスアドバイザー
利回りはどれくらい?
それでは、ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの運用実績を見ていきます。
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
平均利回り | |
1年 | - |
3年 | - |
5年 | - |
10年 | - |
※2023年11月時点
10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も参考にしてみてください。
10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング
同カテゴリー内での利回りランキングは?
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドは、国際株式・グローバル・含む日本カテゴリーに属しています。
投資をするのであれば、同カテゴリーでも優秀なパフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、同カテゴリー内でもパフォーマンスのランキングは事前に調べておいて損はありません。
利回りが良く見えても、実は同カテゴリー内では、ランキングが低かったということがよくあります。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドは、まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
上位●% | |
1年 | - |
3年 | - |
5年 | - |
10年 | - |
※2023年11月時点
年別のパフォーマンスは?
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの年別の利回りを見てみましょう。
年別の運用利回りを見ることで、平均利回りを見るだけではわからない基準価額の変動の大きさを知ることができます。
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
年間利回り | |
2023年 | ▲3.39%(1カ月) |
※2023年11月時点
投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を考えずに投資をしてしまいがちです。
しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、重要なテーマです。ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみてください。
>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とはインデックスファンドとのパフォーマンス比較
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドに投資をするかを考える上で、超低コストで投資ができるインデックスファンドとパフォーマンスの比較は必須です。
パフォーマンスが大きく劣るようであれば、わざわざ高いコストを支払ってまで投資をする価値がないからです。
そこで、今回は、ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドと全世界の株式に投資ができて非常に人気の高いeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)とパフォーマンスを比較しました。
※引用:ウエルスアドバイザー
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
年平均利回り | ウエリントン・企業価値共創世界株 | slim オールカントリー |
1年 | - | +18.36% |
3年 | - | +13.94% |
5年 | - | +9.22% |
10年 | - | +11.08% |
※2023年11月時点
アクティブファンドとのパフォーマンス比較
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドに投資をするかを検討するのであれば、アクティブファンドともパフォーマンスを比較しておきましょう。
投資信託は6000本以上ありますので、もっと優れたファンドが見つかるかもしれません。
今回は、全世界の株式に投資ができるということで非常に人気の高いセゾン投信のセゾン 資産形成の達人ファンドとパフォーマンスを比較しました。
※引用:ウエルスアドバイザー
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
年平均利回り | ウエリントン・企業価値共創世界株 | 資産形成の達人 |
1年 | - | +8.31% |
3年 | - | +4.44% |
5年 | - | +7.23% |
10年 | - | +17.23% |
※2023年11月時点
最大下落率は?
投資信託は最低でも5~10年は投資をする気でなければ、投資をする意味がありませんが、その最大の障壁となりえるのが、資産の減少です。
特に20%や30%の下落相場を始めて経験すると、資産の減少額に耐えきれなくなり、本来手放すべきタイミングではないときに慌てて売却してしまいがちです。
そのため、事前にどの程度下落する可能性があるのかを知っておくことで、急落相場に遭遇しても、精神的に余裕を持って投資を続けられます。
それでは、ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの最大下落率を調べてみましょう。
期間 | 下落率 |
1カ月 | - |
3カ月 | - |
6カ月 | - |
12カ月 | - |
※2023年11月時点
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。
評判はどう?
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの評判を確認する上で、毎月の資金の流出入が役立ちます。
資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドであるとわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなっているファンドと言えます。
それでは、ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドの評判を見てみましょう。
まだ運用期間が短いので、随時データを更新していきます。
※引用:ウエルスアドバイザー
NISAとiDeCoの対応状況は?
投資をしようとする際、NISAやiDeCoの制度を使って投資を検討している人も多いと思うので、NISAやiDeCoの対応状況を見ていきます。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドはNISAのみ取り扱いがありますので、投資をする場合は積極的にこの制度を活用していきましょう。
NISA | iDeCo |
〇 | × |
※2023年11月時点
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド Bコース(為替ヘッジなし)の評価まとめと今後の見通し
アクティブファンドに投資をする場合、インデックスファンドに中長期でパフォーマンスで負けていないことが最低条件です。
そうでなければ、投資をする意味がありません。
ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドのような銘柄を絞り込んだファンドというのは、一時的にインデックスファンドを大きくアウトパフォームしても、その後、インデックスファンドを大きく下回る運用をすることが多くあり、少なくとも3年はファンドの運用状況を見てからでなければ、投資をおすすめできません。
そのため現時点では、情報が少ないため、まだ検討のテーブルに載せてはいけないファンドであるということです。
最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、当然ながら、弱点もあります。
今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。その理由をこちらで話をしています。
>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点