2007年に三井住友アセットマネジメントから出された
三井住友・げんきシニアライフ・オープン。

元気で健康な高齢者関連ビジネスと介護関連ビジネスという
超高齢化社会の日本にとってははずせないテーマを扱う、
代表的なテーマファンドです。

2007年以来、そこまで純資産総額も伸びることなく低迷していましたが、
直近になって急激に人気が出てきています。

今日は、三井住友・げんきシニアライフ・オープンについて徹底分析していきます。

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの基本情報

投資対象は?

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの投資対象は、高齢化社会が生み出す
新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズをシルバービジネスとしてとらえ、
こうした分野に注目し、事業を展開していく企業の株式を中心に投資をしていきます。

特に、元気で健康なシニアを対象としたビジネスと、介護や支援が
必要なシニアを対象としたビジネスにしぼって投資をしていきます。

業種で言うと、下図のようなところです。

現在、組み入れ銘柄は128銘柄となっており、上位の銘柄は以下のように
なっています。

富士フィルムホールディングスはカメラのイメージが強いかもしれませんが、
内視鏡や超音波診断装置など医療機器も広く手掛けています。

このあたりはまさにテーマファンドと一致していますね。

そして2位が総合金融会社であるSBIホールディングスです。なぜ金融の会社が入っているのかと思われる方も多いかもしれませんが、実は代表の北尾社長がバイオ事業に熱心に取り組んでおり、創薬の事業化が進めば、大きな収益が期待できるということです。

神戸物産やマルハニチロは冷凍食品を扱っていますが、冷凍食品というのは
調理の手間がかからず手軽であるため、今後、シニア層からの需要が増加する
という少しこじ付け的なニュアンスを感じますが、上位に組み入れられています。


※2018年10月時点

高齢化社会というキーワードを聞いたことがない人はほとんど
いないと思いますので、うまく時流に合わせて設定したテーマファンドと言えるでしょう。

純資産総額は?

続いて、三井住友・げんきシニアライフ・オープンの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認
すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、2007年に設定されて以来、
純資産額はまったく増加していなかったのですが、2015年ごろから増加をし始め、
2016年以降急激に純資産総額が増加しています。

現在では、1000億まで純資産を伸ばしており、規模としては全く問題ないですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの実質コストは2.077%となっており、
カテゴリーの中では、かなり高い水準です。

後述する利回りが高くなければ、決して購入しようとは思わないファンドですね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.62%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.077%(概算値)

※第36期 運用報告書より(決算日2018年5月25日)

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの評価分析

基準価格をどう見る?

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの基準価額は現在10000円近辺です。

2015年以降、だいたい10,000円前後で推移するように調整されており、
年2回の配当があるタイミングで基準価額は下落をしていますが、
適切な配当がされているので、基準価額が大きく下がらないように
コントロールされています。

配当を出しても基準価額が10000円を大きく割っていないことから、
適正な水準で管理されていると言えますね。

利回りはどれくらい?

直近1年間の利回りは+14.64%となっています。

5年利回りが23%を超えており、10年平均利回りも
14%と十分なパフォーマンスを出しています。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

※2018年10月時点

四半期別のパフォーマンスは?

続いて、四半期別の三井住友・げんきシニアライフ・オープンのパフォーマンスを
見てみたいと思います。こうしてみても、かなり高いパフォーマンスを維持していることが
わかりますね。

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、三井住友・げんきシニアライフ・オープンが
最大どの程度下落する可能性があるのか知っておくことは非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は
損をしたくないと思い、基準価額が大きく下がったタイミングで
売却してしまうのです。

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本であり、
事前にどの程度下落するかを知っておくことで、一番下げきった
ところで売却してしまうことを避けることができます。

当ファンドは、2007年11月~2008年10月で最大-39.52%ほど下落しています。

しかし、長期保有していればしっかりプラスが出ていますので、
これくらいの下落はあると心にとめておきましょう。

分配金の推移は?

次に三井住友・げんきシニアライフ・オープンの過去の分配金の推移を
見てみましょう。

このファンドは運用実績に応じて、分配金を決めているため、
運用実績に応じて大きく分配金の額は変わってきます。

ちなみに20151年は3000円、2016年は150円、2017年は3850円
となっています。

直近の分配金利回りは30%を超えており、かなり高い水準ですが、
その分リターンが出ていますので、タコ足配当にはなっていませんね。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が多い
ということなので、評判がいいということです。

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、直近の分配利回りが30%を超えていたことから、
直近数カ月で100億円単位で資金流入があり、非常に人気となっています。

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの今後の見通し

今後、高齢化社会は間違いなく進んでいきますので、その中で、
元気で健康な高齢者関連ビジネスや介護関連ビジネスを積極的に
展開していく企業に投資をしていくというのは、非常に理にかなっていると思います。

しかし、現状、どの企業も手探りで新ビジネスを始めているような状況で、
主力のビジネスとなっているわけではありません。

そのため、テーマで区切られてはいるものの、他の要因で大きく株価が
上下する可能性には注意が必要です。