2007年に三井住友アセットマネジメントから出された
三井住友・げんきシニアライフ・オープン。

元気で健康な高齢者関連ビジネスと介護関連ビジネスという
超高齢化社会の日本にとってははずせないテーマを扱う、
代表的なテーマファンドです。

2007年以来、そこまで純資産総額も伸びることなく低迷して
いましたが、直近になって急激に人気が出てきています。

今日は、三井住友・げんきシニアライフ・オープンについて
徹底分析していきます。


三井住友・げんきシニアライフ・オープンの基本情報

投資対象は?

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの投資対象は、高齢化社会が
生み出す新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズをシルバービジネス
としてとらえ、こうした分野に注目し、事業を展開していく企業の株式
を中心に投資をしていきます。

特に、元気で健康なシニアを対象としたビジネスと、介護や支援が
必要なシニアを対象としたビジネスにしぼって投資をしていきます。

業種で言うと、下図のようなところです。

現在、組み入れ銘柄は148銘柄となっており、上位の銘柄は以下の
ようになっています。

ミロク情報サービスは会計事務所・中堅企業向け財務ソフトを開発、
販売しています。CMもやっているので名前は聞いたことがあるので
はないでしょうか。

TOKAIホールディングスは東海圏を中心にLPガス、ケーブルテレビ
事業等のストック型ビジネスを多数展開しています。

アサヒホールディングスは金、プラチナ等の貴金属リサイクルが
主力事業です。


※引用:マンスリーレポート

高齢化社会というキーワードを聞いたことがない人はほとんど
いないと思いますので、うまく時流に合わせて設定したテーマ
ファンドと言えるでしょう。

純資産総額は?

続いて、三井住友・げんきシニアライフ・オープンの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、2000年に設定されて以来、
純資産額はまったく増加していなかったのですが、2015年ごろから
増加をし始め、2016年以降急激に純資産総額が増加しています。

現在では、2018年には1000億円を越える規模まで成長しましたが、
現在は700億程度に収まっています。規模としては全く問題ないですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの実質コストは1.87%となっており、
同カテゴリーの中では、かなり高い水準です。

利回りが高くなければ、決して購入しようとは思わないファンドですね。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.65%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.87%(概算値)

※引用:最新運用報告書

本当にげんきシニアライフで大丈夫?10年以上圧倒的なパフォーマンスのアクティブファンド特集

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの評価分析

基準価格をどう見る?

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの基準価額は2018年以降
下落が続いています。

2019年は多くのファンドが上昇し、2018年の最高値に迫るファンド
も多い中で、まったく奮いませんでした。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの直近1年間の利回りは
8.12%となっています。数字だけ見ると悪くないように見えます
が小型株カテゴリーではほぼ最下位のパフォーマンスです。

3年、5年、10年平均利回りは悪くないパフォーマンスとなっていますが
同カテゴリー内では平均以下の結果となっています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 8.12% 99%
3年 8.61% 83%
5年 11.03% 60%
10年 14.31% 66%

※2020年1月時点

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅を把握するときに役立ちます。

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの標準偏差を見てみると、
小型株ファンドの割に標準偏差が小さく、基準価額の変動が
抑えられていることがわかります。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 13.46 47%
3年 14.82 7%
5年 14.18 6%
10年 14.89 3%

※2020年1月時点

年別のパフォーマンスは?

続いて、四半期別の三井住友・げんきシニアライフ・オープンの
パフォーマンスを見てみたいと思います。

2018年のパフォーマンスは大きく下落してしまいましたが、
それ以外の年ではしっかりとプラスのリターンを残していますね。

年間利回り
2019年 8.12%
2018年 ▲19.62%
2017年 47.41%
2016年 0.80%
2015年 30.66%
2014年 24.32%

※2020年1月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

三井住友・げんきシニアライフ・オープンへの投資を検討するのであれば、
少なくともインデックスファンドよりもパフォーマンスが優れている
ことが最低条件です。

その点、ニッセイ日経225インデックスファンドとパフォーマンスを
比較してみると、勝ったり負けたりの状況で甲乙つけがたいです。

しかし、ここに、5年10年の長期間のパフォーマンスで比較をすると、
インデックスファンドを上回っており、悪くないパフォーマンスと
言えます。


※引用:モーニングスター

げんきシニア ニッセイ 日経225F
1年 8.12% 20.42%
3年 8.61% 9.25%
5年 11.03% 8.03%
10年 14.31% 10.15%

※2020年1月時点

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、三井住友・げんきシニアライフ・オープンが
最大どの程度下落する可能性があるのか知っておくことは非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は
損をしたくないと思い、基準価額が大きく下がったタイミングで
売却してしまうのです。

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本であり、
事前にどの程度下落するかを知っておくことで、一番下げきった
ところで売却してしまうことを避けることができます。

当ファンドは、2007年11月~2008年10月で最大▲39.52%ほど
下落しています。

しかし、長期保有していればしっかりプラスが出ていますので、
これくらいの下落はあると心にとめておきましょう。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲16.92%
3カ月 ▲26.63%
6カ月 ▲35.82%
12カ月 ▲39.52%

※2020年1月時点

分配金の推移は?

次に三井住友・げんきシニアライフ・オープンの過去の分配金の
推移を見てみましょう。

このファンドは運用実績に応じて、分配金を決めているため、
運用実績に応じて大きく分配金の額は変わってきます。

分配金利回りがかなり高かったために、2018年に資金が大きく流入
しましたが、2018年は運用がうまくいかなかったため、分配金も
650円と奮いませんでした。

2019年分配金がゼロだったこともあり、分配金目当ての投資家が
離脱していったような形です。

また、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 0円
2018年 650円
2017年 3,850円
2016年 150円
2015年 3,000円

※2020年1月時点

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している
人が多いということなので、評判がいいということです。

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、2018年10月以降、
パフォーマンスの悪化とともに資金の流出が続いており、
評判も落ちてきていることがわかります。

さきほども言いましたが、分配金が出なかったことも大きな要因でしょう。


※引用:モーニングスター

三井住友・げんきシニアライフ・オープンの今後の見通し

今後、高齢化社会は間違いなく進んでいきますので、その中で、
元気で健康な高齢者関連ビジネスや介護関連ビジネスを積極的に
展開していく企業に投資をしていくというのは、非常に理に
かなっていると思います。

しかし、現状、どの企業も手探りで新ビジネスを始めているような
状況で、主力のビジネスとなっているわけではありません。

そのため、テーマで区切られてはいるものの、他の要因で大きく株価が
上下する可能性には注意が必要です。

中長期のパフォーマンスは悪くないので、気長に見守っていきたい
ファンドの一つですね。