2016年にモーニングスターのファンドオブザイヤーを受賞した
グローバル・ロボティクス株式ファンド。

新規設定以来、非常に人気が高いテーマで、すでに純資産総額は
5000億円規模にまで膨れ上がっています。

人口が減少していく社会において、労働力の補完として間違いなく
必要ですし、新興国の高成長に伴い労働コストが増大している
分野への補完としても必要不可欠だと私も考えています。

今日は、このファンドを徹底分析していきます。

グローバル・ロボティクス株式ファンドの基本情報

投資対象は?

まず投資対象は、今後成長が期待されるロボティクス関連企業の
株式に投資をしていきます。

ここでいうロボティクス関連企業というのは、産業用、サービスような
ロボットだけでなく、ロボット関連技術であるAIやセンサーなどの開発に
携わる企業も指しています。

現在は53銘柄で構成されており、上位銘柄は以下のようになっています。

1位のキーエンスはFA(ファクトリーオートメーション)向けセンサーを
主力とするメーカーです。ロボティクス分野の多くの場面で重要な役割を
果たすセンサーをコンサルティング営業しています。

2位のインテューイティブ・サージカルはロボット手術システムメーカーの
世界大手で、外科手術ロボット「Da Vinci」はあなたも聞いたことがあるかも
しれません。

3位のロックウェルもFA(ファクトリーオートメーション)分野で機器だけでなく、
ソフトウェア、システム、セキュリティ等のソリューションをトータルで提供しています。


※2018年9月時点

工場のオートメーションは現在、活発に進められていますし、医療分野での
高難度な内視鏡施術を手助けするロボットや、土木建築分野ではドローンでの
測量や3次元設計データを使った施工など、幅広い分野でまだまだ伸びしろが
ありますね。

運用体制は?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの運用は、実質ラザード・アセット・
マネージメントが担当しています。

この会社は160年の歴史を誇る投資銀行であるラザード・フレール&カンパニーの
資産運用部門として1970年に設立されており、

たぶん名前を聞いたことはないと思いますが、株式運用に強みを持つ資産運用会社
ということで世界的に有名な会社です。

ラザード社は株式運用の中でもアクティブ運用を得意としており、同社が運用する
米国籍株式アクティブファンドは264億米ドルと海外でも多くの投資家の支持を
集めているのも特徴です。

サラリーマン気質の抜けない無能な日本のファンドマネージャーより、
海外の第一線で運用を任されている運用チームのほうが信頼できますね。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に
確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

グローバル・ロボティクス株式ファンドは、2015年の8月に設定以来、
着実に純資産を増やし、現在は5000億円までになっています。

純資産規模は全く問題ありません。

テーマ型ファンドは2~3年でダメになることも多いのですが、
まだロボティクスの分野は伸びしろがありますので、純資産額も増えるでしょう。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

グローバル・ロボティクス株式ファンドの実質コストは1.965%とかなり高くなっています。
何より販売手数料3.78%はボッタクリ以外の何物でもありません。

パフォーマンスが良くなければ、絶対に買ってはいけないファンドですね。

購入時手数料 3.78%(税込)
信託報酬 1.9008%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.965%(概算値)

※第3期 運用報告書(決算日2018年7月20日)より

グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価分析

基準価格をどう見る?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの基準価額は現在14456円です。

2016年末から上昇し始め、2018年1月末までは成長し続けましたが、
1月末の市場全体の下落で10%ほど下げ、そこからまだ立ち直れていない
ような状況です。

ただ、市場全体としても相場は持ち直してきていますので、今後は
基準価額の上昇に期待がもてると思います。

利回りはどれくらい?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの直近1年の利回りは14.36%となっています。
3年平均利回りが14.29%となっており、優れた結果を残しています。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンス

毎年のパフォーマンスがどうだったのかも気になるところだと思いますので、
載せておきます。参考にしてください。

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか知っておくことは
非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は損をしたくない
と思い、基準価額が大きく下がったタイミングで売却してしまうのです。

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本であり、事前に
どの程度下落するかを知っておくことで、一番下げきったところで
売却してしまうことを避けることができます。

グローバル・ロボティクス株式ファンドは、2015年12月~2016年2月の3カ月間で
最大15.70%下落していますが、まだ大きな下落を経験していないとも言えます。

不安をあおるようですが、株式100%のファンドであれば、最悪-30%~40%は
下落する可能性があると思っておいたほうが良いと思います。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が多い
ということなので、評判がいいということです。

グローバル・ロボティクス株式ファンドは2015年の設定時は1000億円単位で資金が
流入していましたが、直近では流出しています。

1月末の下落後なかなか回復できていないことが大きな要因でしょう。

とにもかくにも2015年には大きく期待されていましたが、今となっては、
あまり評判もよくないのが現状です。

グローバル・ロボティクス株式ファンドの今後の見通し

あなたは第四次産業革命という言葉をご存じでしょうか?

世界の製造業では、ロボットやAI、IOTといった最新の技術を駆使して、
すべての工程を人の手を介さずに自働化するという取り組みが活発に
行われています。

近年ではRPAといって、定型業務の自働化が流行となっており、
製造業だけでなく、サービス業にも第四次産業革命の波が到達している
と私は思っています。

販売手数料も実質コストも高いので、積極的にはおすすめはしませんが、
将来性のあるファンドではあると思いますので、投資に回している資金の
10%~20%程度であれば、買ってみても面白いと思いますよ。