2016年にモーニングスターのファンドオブザイヤーを受賞した
グローバル・ロボティクス株式ファンド。

新規設定以来、非常に人気が高いテーマで、年1回決算型と年2回決算型
を合わせると、すでに純資産総額は8000億円を超えています。

人口が減少していく社会において、労働力の補完として間違いなく
必要ですし、新興国の高成長に伴い労働コストが増大している
分野への補完としても必要不可欠だと私も考えています。

グローバル・ロボティクス株式ファンドは年1回決算型と年2回決算型が
ありますが、今日は年1回決算型について分析しいてきます。

グローバル・ロボティクス株式ファンドの基本情報

投資対象は?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの投資対象は、今後成長が
期待されるロボティクス関連企業の株式に投資をしていきます。

ここでいうロボティクス関連企業というのは、産業用、サービスような
ロボットだけでなく、ロボット関連技術であるAIやセンサーなどの
開発に携わる企業も指しています。

現在は51銘柄で構成されており、上位銘柄は以下のようになっています。

1位のキーエンスはFA(ファクトリーオートメーション)向けセンサーを
主力とするメーカーです。ロボティクス分野の多くの場面で重要な役割を
果たすセンサーをコンサルティング営業しています。

2位のアルファベットはGoogleの親会社ですね。傘下のベンチャー事業を
手掛ける子会社でAIやロボット、自動運転事業を展開しています。

3位のロックウェルもFA(ファクトリーオートメーション)分野で機器
だけでなく、ソフトウェア、システム、セキュリティ等のソリューション
をトータルで提供しています。


※引用:マンスリーレポート

工場のオートメーションは現在、活発に進められていますし、医療分野での
高難度な内視鏡施術を手助けするロボットや、土木建築分野ではドローンでの
測量や3次元設計データを使った施工など、幅広い分野でまだまだ伸びしろが
ありますね。

運用体制は?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの運用は、実質ラザード・
アセット・マネージメントが担当しています。

この会社は160年の歴史を誇る投資銀行であるラザード・フレール
&カンパニーの資産運用部門として1970年に設立されており、

たぶん名前を聞いたことはないと思いますが、株式運用に強みを
持つ資産運用会社ということで世界的に有名な会社です。

ラザード社は株式運用の中でもアクティブ運用を得意としており、
同社が運用する米国籍株式アクティブファンドは264億米ドルと
海外でも多くの投資家の支持を集めているのも特徴です。

サラリーマン気質の抜けない無能な日本のファンドマネージャーより、
海外の第一線で運用を任されている運用チームのほうが信頼できますね。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性
がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

グローバル・ロボティクス株式ファンドは、2015年の8月に設定以来、
着実に純資産を増やし、現在は4000億円までになっています。

純資産規模は全く問題ありません。

テーマ型ファンドは2~3年でダメになることも多いのですが、
まだロボティクスの分野は伸びしろがありますので、純資産額も
増えるでしょう。

※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

グローバル・ロボティクス株式ファンドの実質コストは1.965%と
かなり高くなっています。何より販売手数料3.78%はボッタクリ
以外の何物でもありません。

パフォーマンスが良くなければ、絶対に買ってはいけないファンドですね。

購入時手数料 3.78%(税込)
信託報酬 1.9008%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.965%(概算値)

※第3期 運用報告書(決算日2018年7月20日)より

グローバル・ロボティクス株式ファンドの評価分析

基準価格の推移は?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの基準価額は現在12,610円です。

2016年末から上昇し始め、2018年1月末までは成長し続けましたが、
1月末の市場全体の下落で10%ほど下げ、そこからは下落の一途を
たどっています。

※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの直近1年の利回りは▲18.68%
となっています。同カテゴリー内でも下位20%に入っており、厳しい
結果となってしまいました。

一方、3年平均利回りでみると、上位10%に入っていますので、一時的な
下落であると思いたいですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲18.68% 83%
3年 5.49% 6%
5年
10年

※2019年1月時点

標準偏差は?

グローバル・ロボティクス株式ファンドの標準偏差を見てみると、
同カテゴリー内では下位10%に入っています。

2018年にかなり大きく下落しましたので、基準価額の変動幅を示す
標準偏差の値が大きくなってしまいました。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 20.31 92%
3年 17.77 88%
5年
10年

※2019年1月時点

年別のパフォーマンスは?

では、グローバル・ロボティクス株式ファンドの年別のパフォーマンス
を見ていきます。

2018年は大きくマイナスとなってしまいましたが、2016年、2017年は
しっかりとプラスのリターンを出しています。

年間利回り
2018年 ▲18.68%
2017年 34.65%
2016年 7.20%
2015年
2014年

※2019年1月時点

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インデックスファンドとのパフォーマンス比較

グローバル・ロボティクス株式ファンドに投資をするのであれば、
より低コストのインデックスファンドとパフォーマンスを比較して
おきたいところです。

テーマ型ファンドなので単純に比較するのが難しいのですが、
グローバル株式ファンドなので、先進国株式の代表的な指標である
ニッセイ 外国株式インデックスと比較してみます。

直近3年間では、グローバル・ロボティクス株式ファンドのほうが
圧倒的に優れていることがわかります。

これであれば、高いコストを支払ってでも投資をする価値がありますね。


※引用:モーニングスター

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか
知っておくことは非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は
損をしたくないと思い、基準価額が大きく下がったタイミングで
売却してしまうのです。

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本であり、
事前にどの程度下落するかを知っておくことで、一番下げきった
ところで売却してしまうことを避けることができます。

グローバル・ロボティクス株式ファンドの最大下落率は3カ月間で
19.23%下落したことがあります。

まだ運用期間も短いこともあり、そこまで大きな下落は経験して
いませんが、株式ファンドだと30%超の下落は起こり得るものだ
と思っておいたほうがよいと思います。

期間 下落率
1カ月 ▲12.30%
3カ月 ▲19.23%
6カ月 ▲13.24%
12カ月 ▲18.68%

※2019年1月時点

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入
している人が多いということなので、評判がいいということです。

グローバル・ロボティクス株式ファンドは2015年の設定時は1000億円
単位で資金が流入していましたが、直近では流出しています。

1月末の下落後なかなか回復できていないことが大きな要因でしょう。

とにもかくにも2015年には大きく期待されていましたが、今となっては、
あまり評判もよくないのが現状です。


※引用:モーニングスター

グローバル・ロボティクス株式ファンドの今後の見通し

あなたは第四次産業革命という言葉をご存じでしょうか?

世界の製造業では、ロボットやAI、IOTといった最新の技術を駆使して、
すべての工程を人の手を介さずに自働化するという取り組みが活発に
行われています。

近年ではRPAといって、定型業務の自働化が流行となっており、
製造業だけでなく、サービス業にも第四次産業革命の波が到達している
と私は思っています。

販売手数料も実質コストも高いので、積極的にはおすすめはしませんが、
将来性のあるファンドではあると思いますので、投資に回している資金の
10%~20%程度であれば、買ってみても面白いと思いますよ。