2018年に続き、2019年のモーニングスターのファンド・
オブ・ザ・イヤーで最優秀ファンドを受賞したJリート
・アジアミックス・オープン。

ここ数年、非常にリートが好調であることからも多くの
投資家がリートに関心を寄せています。

Jリート以外に利回りの高いアジアのリートを組み入れる
ことで、高いリターンを実現しています。

Jリート・アジアミックス・オープンは毎月決算型と資産
成長型がありますが、今回は一番資金が集まっている毎月
決算型を分析していきます。

Jリート・アジアミックス・オープンの基本情報

投資対象は?

Jリート・アジアミックス・オープンの投資対象は、
日本を含むアジア・オセアニア各国のリートに投資
をします。

国別の組入上位銘柄を見ていくと、約50%が日本のリート
となっており、残りの50%でアジア・オセアニアに分散
しています。
※引用:マンスリーレポート

現在の組入銘柄数は45銘柄となっており、香港やオース
トラリアのリートがトップ3を独占しています。
※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するように
してください。

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金
を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が
相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなる
こともありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

Jリート・アジアミックス・オープンはモーニングスター
のファンド・オブ・ザ・イヤーを受賞しているにもかか
わらず純資産は未だ90億円程度で規模としてはあまり
大きくありません。

パフォーマンスも優れているので、今後注目を集めてくる
かもしれませんね。

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用が
かかっていることをご存知ですか?

これを実質コストと言いますが、実質コストには、株式売買
手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストが
かなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

Jリート・アジアミックス・オープンの実質コストは
1.989%とかなり割高です。

それに加えて高い購入時手数料もかかりますので、購入した
初年度から5%近く資産が目減りしてしまいます。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.606%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.989%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

Jリート・アジアミックス・オープンの評価分析

基準価額の推移は?

Jリート・アジアミックス・オープンの基準価額は直近
3年間で40%以上上昇しており、非常に好調であること
がわかります。

かつ、分配金を受け取らずに再投資して運用した時の
基準価額(青線)も右肩上がりに上昇しており、分配金
を受け取りながら、元本も増えているという理想の状態
になっています。

何より、過剰な分配金を出して、基準価額が10000円を
大きく下回るファンドとは違い、基準価額が大きく下落
しないように分配金を出している点は評価できます。

※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

Jリート・アジアミックス・オープンの直近1年間の利回り
は+20.93%と好調です。

3年平均も5年平均利回りも8%を超えており、リートで
この利回りがあれば十分でしょう。

国際リートのカテゴリーでも5年間上位10%に入っており、
こういうリートに投資をしたいものですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解
していますか?

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 +20.93% 7%
3年 +13.50% 5%
5年 +8.26% 8%
10年

※2020年2月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出しているJリート ランキング

標準偏差は?

標準偏差まで確認する人はあまりいませんが、Jリート・
アジアミックス・オープンの基準価額の変動幅の大きさを
知るには役立ちます。

Jリート・アジアミックス・オープンの標準偏差は7前後
ですので、Jリートとはほぼ同水準、米国リートと比べる
と約半分程度のリスクということがわかります。

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいて
くださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 6.41 15%
3年 6.79 2%
5年 8.30 2%
10年

※2020年2月時点

年別のパフォーマンスは?

Jリート・アジアミックス・オープンの年別のパフォー
マンスも見てみましょう。

2015年だけはマイナスとなっていますが、それ以外の
年では安定してプラスのリターンを出しています。

注目すべきは2017年ですが、株式ファンドが軒並みマイナス
リターンで終わった中でJリート・アジアミックス・オープン
はしっかりとプラスのリターンを残しています。

そういう意味では、株式ファンド中心のポートフォリオに
組み入れると、リスクとリターンのバランスが取れますね。

年間利回り
2019年 +24.37%
2018年 +4.87%
2017年 +9.74%
2016年 +5.90%
2015年 ▲2.87%

※2020年2月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

Jリート・アジアミックス・オープンに投資を検討する上で、
類似ファンドとのパフォーマンス比較をしてみましょう。

今回は、東証REIT指数に連動するインデックスファンドと
パフォーマンスを比較してみます。

結果は、Jリート・アジアミックス・オープンの圧勝です。
これであれば十分投資する価値があると言えます。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

Jリート・アジアミックス・オープンに投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておく
ことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく
下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではここでJリート・アジアミックス・オープンの
最大下落率を見てみましょう。

最大下落率は運用期間がまだ短いので15%程度しかありま
せんが、リーマンショックのときはJリートでも50%程度
下落したこともありますので、株式と同程度には下落する
と思っておいたほうがいいですね。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲10.59%
3カ月 ▲15.90%
6カ月 ▲12.13%
12カ月 ▲4.73%

※2020年2月時点

分配金の内訳と余力は?

毎月分配型のファンドに投資をするのであれば、分配金が
ちゃんとファンドの収益で賄われているのか確認しておいて
損はありません。

Jリート・アジアミックス・オープンでは、分配金は当期
収益以外から支払われていませんので、まっとうに分配が
されていることがわかります。

基準価額に対する分配金の割合も7%程度ですので、かなり
健全です。

分配金余力もまだ40カ月以上ありますので、余裕があります。

また、このブログでは何度も言っていますが、特別な事情が
ない限りは毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
73期 70円 -円 2,671円
74期 70円 -円 2,690円
75期 70円 -円 2,935円
76期 70円 -円 3,436円
77期 70円 42円 3,397円
78期 70円 -円 3,405円

評判はどう?

それでは、Jリート・アジアミックス・オープンの評判は
どうでしょうか?

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入
を見ることで、評判がわかります。

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪く
なっていれば、資金が流出超過になります。

Jリート・アジアミックス・オープンは2018年以降急激に
純資産が流入しており、2019年も引き続き大きく資金が
流入しています。

この内容であれば、毎月分配型であっても資金が流入する
理由がわかります。


※引用:モーニングスター

Jリート・アジアミックス・オープンの今後の見通し

Jリート市場は株式市場が好調であることから、債券が売られ、
それにより長期金利が上昇する展開となり、利回り商品である
リートも調整する展開となっています。

ただ、不動産市況は変わらず底堅さを維持することが見込まれ、
日銀の金融緩和施策も維持される見通しです。

2017年以降、Jリートの楽観的なムードが続いていますが、
2020年も引き続き期待ができそうです。

豪州リート指標は2019年に3回の利下げを行い、2020年にも
さらに利下げや量的緩和導入の可能性があり、リート市場に
とってはポジティブな環境が続くと考えられます。

私は毎月分配型のファンドは基本的におすすめはしませんが、
Jリート・アジアミックス・オープンはパフォーマンスの面
では十分に優れているだけでなく、分配金の支払いも適切な
範囲で行われていることから、好感が持てます。

少なくともタコ足配当をして、基準価額がダダ下がりの
毎月分配型ファンドよりははるかにおすすめできるファンドです。