独立系の運用会社として、レオスキャピタルやコモンズ投信、セゾン投信などと
肩を並べるさわかみ投信。

さわかみ投信の特徴と言えば、「一般家庭の財産づくりを本格的な長期投資で
お手伝いしたい」という創業理念のもと、さわかみファンド1本で運用を
し続けています。

この1ファンドだけで3000億円もの資金を集めて運用しているというのは、
本当にすごいことです。

しかし、他のファンドと比較すると、意外な結果が・・・

今日は、さわかみファンドの評判や今後の見通しなど、独自の目線で分析していきます。

さわかみファンドの基本情報

投資対象は?

さわかみファンドの投資対象は、日本国外の株式・債券で、投資割合は特に定めず、
割安銘柄を長期間保有していきます。

現在の組み入れ銘柄は98銘柄で、すべて国内の株式に投資をしています。
組入上位10社を見てみると、ほとんど名だたる企業が名前を連ねていますね。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

さわかみファンドは1999年8月の設定以来、着実に純資産を伸ばしており、現在では、
3200億円規模にまで膨らんでいます。

1ファンドだけで3200億円集められるさわかみファンドの凄さというのがこの数値で
わかります。パフォーマンスがそこまで優れていないにもかかわらず、ここまでの
規模にするというのは、並大抵のことではありません。

いかに顧客との良好な関係を築いているかがわかります。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

さわかみファンドの実質コストは1.084%と他のアクティブファンドを
比べるとかなり安くなっています。

コストが安いというのも一つ人気の理由なのかもしれません。

購入時手数料 0
信託報酬 1.080%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.084%

※第19期 運用報告書より(決算日2018年8月23日)

さわかみファンドの評価分析

基準価格をどう見る?

さわかみファンドは、2016年から好調を維持していましたが、2018年1月末以降は
下落トレンドに入っています。日本株ファンドの多くが今年は苦戦している中で、
さわかみファンドも同じような運用しかできていないことがわかります。

優れた運用ができているファンドは、2018年1月末の下落分をすでに取り戻している
ことが多いので、そのようなファンドと比べると見劣りします。

利回りはどれくらい?

さわかみファンドの直近1年間の利回りは+10.03%となっています。

3年、5年、10年平均利回りで見ても、10%近い利回りを維持できており、
カテゴリーランキングも上位3割には入っていますので、悪くない
パフォーマンスであるといえますね。


※2018年10月時点

四半期別のパフォーマンスは?

さわかみファンドの四半期別のパフォーマンスも見てみましょう。
直近5年間では毎年プラスのリターンで終わっている点は評価できるポイントです。

他ファンドとのパフォーマンスの比較

さわかみ投信信者の方には衝撃の事実になるかもしれませんが、
さわかみファンドは実はそこまで利回りが優れていません。

比較用に、インデックスファンドの代表格でもある
ニッセイ 日経225インデックスファンドと、私が愛してやまない
スパークスの新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」を用意しました。

実は、インデックスファンドにも負けるようなパフォーマンスしか
出せていないのが現状です。

これでは、高いコストを支払って、アクティブファンドを選ぶ必要が
なくなってしまいます。

少なくともスパークスの厳選投資のようなインデックスをはるかに
上回るアクティブファンドに投資をしましょう。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを解約している人が
多いということなので、評判が悪いということです。

さわかみファンドは直近5年間で見ると、ほぼ毎月資金が流出しています。

これは単純にインデックスファンドにも負けるような運用しかできていない
ことによるものです。

さわかみ投信のセミナーなどに参加して信者になっている方からすると
受け入れたくない事実かもしれませんが、実際はかなり評判を落としていますね。

さわかみファンドの今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

さわかみファンドの場合、セミナーなどに参加をして会社の理念や代表の思いなどに共感して、
投資をしている方も多いと思います。もちろん信頼できると思った人に運用をお願いする
のが一番安心な気がしてしまいますが、信頼できるから高いパフォーマンスが期待できるわけ
ではありません。

逆に、信頼しているからこそ、本来確認すべき点がおろそかになり、投資判断を誤ることさえ
あると私自身は考えます。

さわかみファンドは客観的に見て、非常に優れているかというと決してそうは言えません。
さきほども例で示しましたが、超低コストのインデックスファンドにパフォーマンスで
負けてしまっていますし、アクティブファンドで言えば、厳選投資よりはるかに
パフォーマンスで劣ります。

今後も利回り5%以上は期待できると思いますが、その程度の利回りで
よいのであれば、わざわざアクティブファンドで運用しなくても
達成できてしまいます。

アクティブファンドに投資をするのであれば、もっとパフォーマンスが
優れたファンドを探しましょう。