美の追求に資すると考えられる製品やサービスを提供する企業に
投資をしていく三菱UFJ国際のワールド・ビューティー・オープン。

美をテーマにしたファンドというのは、ほとんど聞いたことがないので
面白い切り口のテーマ型ファンドとなっています。

ワールド・ビューティー・オープンは為替ヘッジありとなしがありますが、
今回はより人気の高い為替ヘッジなしを見ていきましょう。
※ヘッジ有を検討の方にも参考になるように書いていきます。

ワールド・ビューティー・オープンの基本情報

投資対象は?

ワールド・ビューティー・オープンの投資対象は世界中のビューティー・
ビジネス、つまり美容関連の事業を展開している企業株式です。

下図のように「本来の美しさを魅せる」「本来の美しさを磨く」
「本来の美しさを支える」というテーマで大きく分けて、銘柄を
選定していきます。

テーマ型のファンドは数多くありますが、このような美に特化した
ファンドは良くも悪くも斬新です。


※引用:交付目論見書

国別の資産構成比を見ると、アメリカが約40%、日本が約25%で
ファンドの65%近くを占めています。

業種別で見ると、生活必需品の比率が6割となっています。生活必需品
のカテゴリーに分類されている企業というのは、資生堂やファンケルと
いったいわゆる化粧品メーカーが該当します。


※引用:マンスリーレポート

具体的に組入銘柄を見てみましょう。現在の組入銘柄数は39銘柄となっており、
日本企業でいうと、資生堂、コーセー、ファンケルが上位に組入られています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

純資産総額は、運用のコストに影響してくる部分ですので、投資を
検討するのであれば、必ず確認しなければならないポイントです。

特に資産規模が10億円以下の場合は、償還のリスクや、ファンドの入れ
替えなどで予期せぬコストが発生したりすることもありますので、要注意です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ワールド・ビューティー・オープンの直近の純資産総額は、ヘッジ無コースが
約250億円となっています。2018年10月以降は基準価額が下落したので、
伸び悩んでいますが、規模としては、全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ワールド・ビューティー・オープンの実質コストは1.90%となっています。
前期が2%を超えていましたので、今期はコストが下落したことがわかります。

とは言ったものの、コストが2%近い時点でかなり割高であることには
変わりなく、相変わらずファンドの銘柄入れ替えにコストがかかっている
ようです。

規模が大きくなるにつれて、コストは下がってはきているものの、主に
ファンド入れ替えによるコストの比率が高いので、今後も継続して
コストが下がるかは疑問が残ります。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.804%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.90%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストを加味しても、本当に利回りが高いアクティブファンド特集

ワールド・ビューティー・オープンの評価分析

基準価額をどう見る?

ワールド・ビューティー・オープンの直近の基準価額は9500円程度です。

分配金再投資基準価額(青線)を見てみると、2018年10月以降に大きく
下落しましたが、2019年に入り大きく反発しており、下落分は取り戻した
ようなかたちです。

 


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ワールド・ビューティー・オープンの直近1年間の利回りは+0.50%です。
イマイチなパフォーマンスではありますが、海外株式カテゴリーの中では
上位20%に入っており、決して悪い結果ではないことがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 0.50% 20%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

標準偏差は?

標準偏差まで確認する人はあまりいませんが、ワールド・ビューティー・
オープンの基準価額の変動幅の大きさを知るには役立ちます。

国内小型株式の標準偏差が20~22くらいの水準ですので、思ったよりも
値動きは大きいと思っておいたほうがいいですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 20.70 50%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

年別のパフォーマンスは?

ワールド・ビューティー・オープンの年別のパフォーマンスも見て
みましょう。

2018年は10%近いマイナスとなってしまいましたが、2019年は
マイナス分を見事に取り戻しています。

年間利回り
2019年 15.48%(1-6月)
2018年 ▲8.76%
2017年

※2019年9月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

ワールド・ビューティー・オープンへの投資を検討するのであれば、
インデックスファンドよりもパフォーマンスが優れているのは、
最低条件です。

ワールド・ビューティー・オープンの場合、資産構成比が類似した
ファンドがほとんどないため、今回は非常に人気の高いインデックス
ファンドであるiFree S&P500インデックスと比較をしてみました。

結果をみると、一時的にワールド・ビューティー・オープンが上回った
時期もありますが、トータルで見ると、iFree S&P500インデックスが
勝っています。

これでは、ワールド・ビューティー・オープンに投資しようとは
思えませんね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

ワールド・ビューティー・オープンに投資をする前に、最大でどの程度
下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく下落した
相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

それではここでワールド・ビューティー・オープンの最大下落率は6カ月間
で最大▲14.94%となっています。

まだ運用期間が短いので、そこまで大きな下落は経験していませんが、
焦って売却しなようにしてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲12.84%
3カ月 ▲14.94%
6カ月 ▲11.00%
12カ月 ▲8.76%

※2019年9月時点

分配金の推移は?

ワールド・ビューティー・オープンは年2回の決算時(6月、12月)に
分配を行います。

2017年、2018年はそれぞれ以下のような分配がされています。基準価額
から考えれば悪くない分配ではないでしょうか。

また10,000円をきらない程度までの分配に留めているので健全では
ありますね。

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 228円(残1回)
2018年 582円
2017年 1,147円

評判は?

ワールド・ビューティー・オープンの評判はネットでの書き込みなどで
調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の
資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけワールド・ビューティー・オープンを
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

ワールド・ビューティー・オープンは設定開始以来、毎月資金が流入超過と
なっていましたが、2019年に入り流出超過となっています。これはひとえに
パフォーマンスが優れていないというのが理由でしょう。

やはりインデックスファンドにパフォーマンスで勝てないとなると、
資金流入は見込めないですね。


※引用:モーニングスター

ワールド・ビューティー・オープンの今後の見通しは?

ワールド・ビューティー・オープンが投資する美容関連株は、
いわゆるディフェンシブ銘柄と一部重なる側面があるため、
株価の下落局面でも下値リスクは比較的限定的と言われています。

新興国では、経済成長が減速しながらも中間所得層の品質や機能性に
対するこだわりから高価格帯化粧品が選考されています。

先進国においても、手の届くぜいたく品として市場が拡大しています。

また高齢化の進展によて機能性の高いアンチエイジング向け化粧品が
人気を博すとともに、自然派志向の高まりからオーガニック素材を
原料とした化粧品への需要が高まっています。

テーマ型ファンドは、そのテーマに将来性を感じられるかというのが
一番重要ですが、「美」というテーマに対して、疎い私からすると、
いまいち今後、伸びるテーマなのかイメージがわきません。

また現状、実質コストがかなり高くなっている点とインデックスファンドに
パフォーマンスで負けている点を考慮すると、積極的に投資をするような
ファンドではないと思います。

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