三菱UFJ国際投信が運用するワールド・ビューティー・オープン。

名前だけ聞くと何をしたいのか良くわからないファンドですが、
何のことはなく美容関連の株式に投資するという、テーマ型株式ファンドです。

目論見書を読むと、美容関連という分かりやすさを売りにして投資初心者の
女性をターゲットにしていることがよくわかります。

ワールド・ビューティー・オープンは為替ヘッジ有と無がありますが、
今回は人気の高い為替ヘッジ無を見ていきましょう。
※ヘッジ有を検討の方にも参考になるように書いています。

ワールド・ビューティー・オープンの基本情報

投資対象は?

投資対象は世界中のビューティー・ビジネス、つまり美容関連の事業を
展開している企業株式です。

下図のように「本来の美しさを魅せる」「本来の美しさを磨く」「本来の美しさを支える」
というテーマで大きく分けて、銘柄を選定していきます。

テーマ型のファンドは数多くありますが、このような美に特化したファンドは良くも悪くも
斬新です。

具体的に組入銘柄を見てみましょう。現在の組入銘柄数は52銘柄となっており、
日本企業でいうと、資生堂、コーセー、ポーラ・オルビス、ファンケルなどが
上位に組入られています。

純資産総額は?

純資産総額は、運用のコストに影響してくる部分ですので、投資を検討する
野であれば、必ず確認しなければならないポイントです。

特に資産規模が10億円以下の場合は、償還のリスクや、ファンドの入れ替えなどで
予期せぬコストが発生したりすることもありますので、要注意です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ワールド・ビューティー・オープンの直近の純資産総額は、ヘッジ無コースが
約114億円となっています。数字としてはあまりパッとしませんが、販売会社が
中堅中小の証券会社や小規模地銀ばかりのため仕方ないのでしょう。

規模としては、全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ワールド・ビューティー・オープンの実質コストは2.324%とかなり高くなっています。
1期前の実質コストが2.8%程度ありましたので、それと比べればまだマシになったとも
言えますが、株式の売買委託手数料に余分なコストが相当かかっています。

規模が大きくなってきましたので、今後は、もう少し実質コストは下がると思いますが、
ひきつづき注意が必要です。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.7712%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.324%(概算値)

ワールド・ビューティー・オープンの評価分析

基準価額をどう見る?

ワールド・ビューティー・オープンの直近の基準価額は9,594円です。

12月に巨額の分配を行った基準価額は下落していますが、分配金再投資基準価額(青線)
では、2018年1月末の大暴落分をすでに取り戻し、高値更新しています。

そういう意味では、運用はうまく行っていると言えるでしょう。

アクティブファンドに投資をするのであれば、主要なインデックスファンドに
パフォーマンスが負けていないことが絶対条件です。そこで、
先進国株式の代表的なインデックスであるMSCIコクサイと比較をしてみました。

MSCIコクサイと比較しても高いパフォーマンスを出せていることがわかります。

利回りはどれくらい?

ワールド・ビューティー・オープンの直近の利回りは+15.15%となっており、
カテゴリーランキングでも上位に食い込んでいます。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

分配金の推移は?

ワールド・ビューティー・オープンは年2回の決算時(6月、12月)に10000円を
超えている部分について分配を行うという方針です。

複利効果は完全に捨て、配当を多く出すことに振り切った戦略をとっています。
現在の分配利回りは17%を超えており、分配金目当ての投資家からすると、
かなり魅力的な投資先になっています。

評判は?

ワールド・ビューティー・オープンの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけワールド・ビューティー・オープンを
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

ワールド・ビューティー・オープンは設定開始以来、毎月資金が流入超過となっており、
人気の高さがうかがえます。美をテーマにしているので、女性の投資家や、
分配金目当ての投資家が流入してきているものと思われます。

ワールド・ビューティー・オープンの今後の見通しは?

ワールド・ビューティー・オープンが投資する美容関連株は、
いわゆるディフェンシブ銘柄と一部重なる側面があるため、
株価の下落局面でも下値リスクは比較的限定的かと思われます。

しかし、テーマを絞りに絞っているので、このまま広く支持を得られるかどうかは
甚だ疑問です。

テーマ型ファンドは、そのテーマに将来性を感じられるかというのが一番重要ですが、
「美」というテーマに対して、疎い私からすると、いまいち今後、伸びるテーマなのか
イメージがわきません。

また現状、実質コストがかなり高くなっているため、少なくとも、1%後半に
落ち着くことを確認してからでないと、積極的に投資をしないほうがよいでしょう。