ここ数年で米国株に投資をできるファンドは一気に増えましたが、
その中でも米国全体に投資ができるファンドというと、バンガードETFの
VTIに連動する楽天・全米株式インデックス・ファンド『楽天VTI』
しかありませんでした。

しかし、ここにきて、SBI証券からも、VTIに連動するインデックス
ファンドが登場します。

楽天・全米株式インデックス・ファンドは投信ブロガーが選ぶ
ファンド・オブ・ザーイヤーでもよくランクインするファンド
なので、これは人気が出そうです。

SBI・V・全米株式インデックスファンドはまだリリースされて
いませんが、VTIに連動するという意味では、楽天VTIとほぼ
同じパフォーマンスになります。

ですので、今日は、楽天VTIのパフォーマンスを分析しながら、
SBI・V・全米株式インデックスファンドについて徹底分析
していきます。

「SBI・V・全米株式インデックスファンドって投資対象としてどうなの?」

「SBI・V・全米株式インデックスファンドって持ってて大丈夫なの?」

「SBI・V・全米株式インデックスファンドより良いファンドってある?」

といったことでお悩みの方は、この記事を最後まで読めば、
悩みは解消すると思います。


SBI・V・全米株式インデックスファンド『SBI VTI』の基本情報

投資対象は?

SBI・V・全米株式インデックスファンドの実質的な主要投資
対象は、ETFの「バンガード・トータル・ストック・マーケット
ETF(VTI)」です。

これを通じ米国株式に投資をし、CRSP USトータル・マーケ
ット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を
目指します。

楽天VTIの直近の組入上位10業種は以下の通りになっており、
SBI・V・全米株式インデックスファンドでも似たような構成
銘柄になることが予想できます。

米国は他の先進国と比べ情報技術業種の割合が高くなります。
これはアップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)
などの世界を代表するテクノロジー企業が多いためです。

直近の投資銘柄数は、3604銘柄です。


※引用:マンスリーレポート

組入銘柄を見てみると、上位はマイクロソフト、アップル、
アマゾンといった超一流企業が上位を占めています。


※引用:マンスリーレポート

CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)とは?

ここでベンチマークとなるCRSP USトータル・マーケット
・インデックス(円換算ベース)について説明しておきます。

この指数は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、
投資可能銘柄のほぼ100%となる約3,500銘柄で構成された
時価総額加重平均型の株価指数です。

日本ではS&P500やNYダウといった大型銘柄に投資する
ファンドが中心だったので、小型株にも投資をしたいと
言う人には願ってもないチャンスです。

バンガードとは?

それから、実質的な投資対象となるETF「バンガード・トー
タル・ストック・マーケットETF(VTI)」を運用するバンガード
についても知らない人もいるかもしれませんので、説明して
おきます。

バンガードは、1976年に世界で初めて個人投資家向けにイン
デックスファンドを設定。

現在、世界のインデックス運用商品の約4割のシェアを握り、
シェア NO.1となっています。

またローコストリーダーとしても知られています。運用に携わっ
ている人でまず知らない人はいないですね。

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用が
かかることを知っていますか?これを実質コストと言います。

実質コストには、株式売買手数料や有価証券取引税、監査
費用などが含まれており、運用報告書を見なければ詳しい
数字はわかりません。

ただし、信託報酬と大きくずれていることもあり、かならず
確認しておきたいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

SBI・V・全米株式インデックスファンドの実質コストは、
まだわかりませんが、楽天VTIの信託報酬が0.162%である
ことを考慮すると、かなり優位性があることがわかります。

これだけ、差をつけられると、楽天VTIも信託報酬を下げ
ざるを得ませんね。(投資家にとってはありがたい限りです)

購入手数料 なし
信託報酬 0.938%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト まだ不明

※引用:最新運用報告書

ファンドの運用で成果を出すために一番大事なことは何ですか?
と聞かれてあなたは何と答えますか?

もし『ファンド選び』だと思ったとしたら、あなたはドツボに
はまっていますので、こちらの記事を読んでみてください。

>>無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

SBI・V・全米株式インデックスファンド『SBI VTI』の評価分析

基準価額をどう見る?

ここから、楽天VTIのデータを見ながら、同じバンガードのVTIに
投資をするSBI・V・全米株式インデックスファンドが
どのような値動きをしそうなのかを分析していきます。

楽天VTIの基準価額は、2020年3月のコロナショックで大きく
下落しましたが、それ以降は堅調に推移しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどう?

つづいて、楽天VTIの利回りをみてみましょう。

直近1年間の平均利回りは+30.47%となっています。

3年平均も10%を超えており、インデックスファンドで
ありながら、この利回りであれば、文句を言う人は
まずいませんね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 30.47%
3年 13.88%
5年
10年

※2021年4月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している北米株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

楽天VTIは、北米カテゴリーに属しています。

投資をするのであれば、同じカテゴリーでも優秀な
パフォーマンスのファンドに投資をすべきなので、
同カテゴリー内でのパフォーマンスのランキングは
事前に調べておいて損はありません。

楽天VTIはどの期間で見ても、上位30%程度にランクイン
しており、インデックスファンドとしては十分な結果と
言えます。

上位●%
1年 37%
3年 29%
5年
10年

※2021年4月時点

年別の運用利回りは?

つづいて、楽天VTIの年別のパフォーマンスを見ていきます。

2018年は10%近いマイナスになりましたが、2019年以降は
非常に好調です。

年間利回り
2021年 +13.96%(1-3月)
2020年 +12.75%
2019年 +29.84%
2018年 ▲8.41%
2017年

※2021年4月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

類似ファンドとの利回り比較

ここからは、楽天・全米株式インデックス・ファンド『楽天VTI』と
他の類似ファンドをパフォーマンスを比較していきます。

SBI・V・全米株式インデックスファンドもほぼ同じような
推移をすると考えて、問題ありません。

今回は、米国の代表的な指数であるNYダウに連動する
iFreeNYダウインデックスと、S&P500に連動する
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較をしてみました。

iFree NYダウ・インデックスとの比較では、コロナショック前までは
パフォーマンスで劣っていたものの、コロナショック以降は大きく
差をつけています。


※引用:モーニングスター

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との比較では、かなり
パフォーマンスは競っており、直近では、楽天VTIのほうが
わずかに上回っています。

S&P500は米国の大型株だけですが、中小型株は入っていても
いなくてもあまり大きな差はないと言えるでしょう。

楽天VTI slim 米国株式
1年 30.47% 26.64%
3年 13.88%
5年
10年

※2021年4月時点

アクティブファンドとの利回り比較

楽天VTIのようなインデックスファンドに投資をするのであれば、
コストは高くなるものの高い利回りが期待できるアクティブ
ファンドと利回りを比較してから投資をしても遅くはありません。

今回は、米国株のアクティブファンドとして非常に人気の高い
アライアンス・バーンスタインの米国成長株投信Bコース
比較をしてみました。


※引用:モーニングスター

終始、米国成長株投信のほうがパフォーマンスで上回っている
ことがわかります。

3年平均で見ても、米国成長株投信のほうが上回っていますし、
こうして比較をしてみると、アクティブファンドに投資するのも
悪くないとわかりますね。

楽天・VTI 米国成長株投信
1年 30.47% 32.10%
3年 13.88% 18.16%
5年 18.54%
10年 18.15%

※2021年4月時点

最大下落率は?

SBI・V・全米株式インデックスファンドに投資をする前に、
最大でどの程度下落する可能性があるのかを知っておく
ことは非常に重要です。

SBI・V・全米株式インデックスファンドは楽天VTIと
同程度に下落することが予想できますので、
楽天VTIの最大下落率も参考になる数値です。

楽天VTIの最大下落率は、2020年1月~3月の20.50%です。
運用期間が短いこともありコロナショック時の下落が
最大下落となりました。

米国株式に投資しますので価格変動リスクに加え為替変動
リスクもあるので、今後大きく下落する可能性も十分に
ありますのでご注意ください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

期間 下落率
1カ月 ▲13.75%%
3カ月 ▲20.50%
6カ月 ▲11.51%
12カ月 ▲9.46%

※2021年4月時点

SBI・V・全米株式インデックスファンド『SBI VTI』の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしたしょうか?

SBI・V・全米株式インデックスファンドはまだ
リリース前ですが、楽天VTIを中心に分析することで、
どのようなファンドなのかがイメージできたと思います。

楽天VTIでも十分信託報酬が割安で、おすすめできる
ファンドでしたが、SBI・V・全米株式インデックスファンド
はコスト面でさらに割安となっています。

また楽天VTIの実質的な投資対象であるVTIの中長期のリターンは
平均すると10%程度はありますので、SBI・V・全米株式イン
デックスファンドでも同程度の利回りは狙っていけそうです。

人によっては、米国全体に投資をしたほうがよいのか、
S&P500のように米国の大手企業にだけ投資をしたほうが
よいのか悩んでいる人もいると思います。

ただ、実際には銘柄もかなりの部分が重なっていることも
あり、パフォーマンスには大きな差はつきません。

ですので、どちらに投資をしても大きな失敗はありません
ので、安心して投資をしてください。

また、中にはバンガード・トータル・ストック・マーケット
ETFを直接買った方が信託報酬0.04%とさらにコストを
抑えられるのでは?とお考えの方もいると思います。

ある程度まとまった資金で購入するのであれば、ETFを
直接購入したほうが手数料も安くなります。

しかし、毎月少額ずつ購入するとなると、毎月購入の
手続きをしなければならなかったり、手数料が割高に
なったりしますので、あまり手間をかけたくないという
人は楽天・全米株式インデックス・ファンドを購入して
おけば十分です。

どちらにしても、6000本以上ある投資信託の中で、
数少ないオススメできるファンドであることは間違い
ありません。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点