近年もっとも話題になっているファンドと言えば、AI関連のファンド
でしょう。

各運用会社がこぞって、AI関連のファンドを設定しており、あなたも
どのファンドに投資をすればよいか迷うと思います。

今日は、私も投資をしているグローバルAIファンドについて独自の
視点で分析していきたいと思います。

グローバルAIファンドの基本情報

投資対象は?

まずグローバルAIファンドの投資対象は、AI(人口知能)の進化、
応用により高い成長が期待される企業の株式です。

もう少し具体的な分野で見てみると、ロボティクス、IoT、フィンテック
の各分野でAIとの連携により大きな発展が見込まれています。


※引用:交付目論見書

地域別で見てみると、85%以上がアメリカとなっており、これは
運用を委託しているアリアンツ・グローバル・インベスターズが
サンフランシスコに本拠を置いており、アメリカの事情に精通
しているからでしょう。

※引用:マンスリーレポート2018年10月

具体的にどのような銘柄が上位にランクインしているか見てみましょう。

現在は61銘柄に投資をしており、半導体製品を扱う企業が上位を
占めているのが特徴です。

テスラ、エヌビディア、セールスフォースなどは、本当によく
上位銘柄にランクインしています。


※引用:マンスリーレポート2018年10月

純資産総額は?

続いて、グローバルAIファンドの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

グローバルAIファンドの純資産総額は現在、約2600億円となっており、
2018年に入ってから資金が流出しています。純資産総額は問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

グローバルAIファンドの実質コストは1.992%となっています。

前期は2.165%となっており、割高であることには変わりありませんが、
少し下がってきました。

とは言っても、購入時手数料と併せて初年度は5%取られてしまいます。
パフォーマンスが悪ければ、絶対買わないファンドですね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.89%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.992%

※引用:第2期 運用報告書(2018年9月25日)

実質コストを加味しても、グローバルAIファンドよりはるかに優れたアクティブファンド特集

グローバルAIファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

グローバルAIファンドの現在の基準価額は15000円程度です。

注目すべきは、1月末の暴落はうまく切り抜け、高値を更新して
いましたが、10月の暴落で2018年に出していた利益をほぼほぼ
吹き飛ばしたような形です。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

グローバルAIファンドの直近1年間の利回りは▲2.96%となっています。

カテゴリーランキングでも下位2割に入りそうなので、決して良い
パフォーマンスを残しているとは言えませんね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲2.96% 76%
3年
5年
10年

※2018年11月時点

標準偏差は?

グローバルAIファンドの標準偏差を見てみると、同カテゴリー内に
下位25%にいます。

パフォーマンスもそこまで優れず、価格の変動幅も大きいとなると
投資しづらいですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 17.15 75%
3年
5年
10年

※2018年11月時点

年別の運用パフォーマンスは?

グローバルAIファンドの年別のパフォーマンスを見てみると、
2017年、2018年とも優れた結果を残しています。

ただし、2018年は10月以降に大きく下落しており、マイナスで
終わってしまいそうです。

年間利回り
2018年 13.50%(9月末時点)
2017年 28.79%
2016年
2015年
2014年

※2018年11月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

グローバルAIファンドに投資するうえで、他のファンドとの
比較は必須です。

グローバルAIファンドは、米国株が8割超なので、今回は
NYダウと比較をしてみました。

直近までは、グローバルAIファンドのほうが高い成果を残していました
が、10月末の暴落時にパフォーマンスが逆転しています。

この1点だけを見て、判断するのは早計ですが、NYダウに勝てない
時期が続くとなると、グローバルAIファンドに投資をするメリットが
なくなってしまいます。


※引用:モーニングスター

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけグローバルAIファンドを
購入している人が多いということなので、評判がいいということです。

グローバルAIファンドは2016年10月の新規設定から4カ月で2500億円
ほど資金が流入しました。

しかし、2017年以降は、資金が出たり入ったりしています。

パフォーマンス自体は悪くなかったのですが、他のファンドの
パフォーマンスがかなり優れていたため、そちらに流れた人が
多かったということでしょう。


※引用:モーニングスター

グローバルAIファンドの今後の見通し

アクティブファンド全体に言えることですが、グローバルAIファンド
の運用チームがどの程度能力があるかを見極めるのは非常に重要なことです。

もちろん直接ファンドマネージャーにお会いして話が聞ける人は
いいですが、そうでない人が大半です。

そのようなときに、どういった点を見るべきかというと、長期の
運用実績があるファンドについては、長期の運用実績が参考になります。
(ファンドマネジャーが変わっていない場合)

一方で、そこまで長期の運用実績がない場合は別の方法で確認できます。

それは相場が大きく下落したときに、下落幅を抑えられているかと、
そのあとどれくらい早く下落前の水準まで戻せているかです。

そういう点で見ると、下落幅は他のファンドより少し大きかったのですが、
そこからの回復という意味では、かなり早く回復できています。

これは、銘柄選定がうまく行っている証拠であり、今後似たような相場が
来たときでも、また同じように数か月で回復できる可能性が高いということです。

10月にもかなり大きく下落していますが、ここからどの程度の期間で
もとの水準まで戻していけるかがひとつ大きな判断材料になりそうです。

私自身も保有しているので、悪くないとは思っていますが、コストが
かなり高いのは事実なので、余剰資金で利益を追求したいという人で
あれば、投資対象として検討する価値はあると思います。

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