昨年、投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー2017で
見事に1位を獲得した楽天・全世界株式インデックス・ファンド。

世界的にも人気があるバンガード・トータル・ワールド・ストックETFに
手軽に投資ができるということで、爆発的な人気を見せています。

運用が始まってほぼ1年経ちましたが、果たしてパフォーマンスは
どうだったのでしょう?

今日は、楽天・全世界株式インデックス・ファンドについて徹底分析していきます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの基本情報

投資対象は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象は、バンガード・トータル・
ワールド・ストックETFで、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
に連動する投資成果を目指します。ファンドの仕組みはこのようになっています。

バンガードというのは、世界最大級の運用会社であり、とにかくコストが安い
ということで有名な運用会社です。

特に、インデックスファンドについては、世界シェアNo1となっており、
機関投資家、個人投資家ともに注目しています。

そして、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは、
小型、中型、大型まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す指数で、
現在は、8077銘柄で構成されています。

国別の資産構成比率で見てみると、以下のようになっており、50%以上が
アメリカとなっています。

具体的に組入られている上位銘柄を見てみると、以下のようになっており、
すべてアメリカの名だたる企業が占めています。


※2018年9月時点

ベンチマークの推移は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの値動きのイメージがつきやすいように
ベンチマークの推移を見てみましょう。

このブログをお読みの方は理解されていると思いますが、
インデックスファンドを選定するときに、コストの安さだけで
銘柄を選定してはいけません。

ベンチマークがしっかり右肩上がりに高値を更新していないと
あなたの資産はいくらコストが安くても増えていきません。

下に、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF の
チャートを用意しました。

2007~2008年のリーマンショックでは、50%ほど下落しましたが、
そこから右肩上がりに成長し、現在ではリーマンショック前の水準を
約50%ほど上回っています。

こういったファンドであれば、投資するに値しますが、例えば、
TOPIX連動型のインデックスファンドは、リーマンショック前の
水準から約10%ほどしか上回っておらず、私は投資対象としては
不適切だと考えています。

純資産総額は?

続いて、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべき
ポイントです。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替える
ことができず、インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは下図のように2017年の
新規設定以来、じわじわと純資産総額を伸ばしており、現在の
純資産総額は約130億円となっています。

まだまだ今後も増えていきそうですね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。

ベンチマークが同じであれば、リターンでは差がつきませんので、
そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストは、0.304%となっており、
このコストで全世界の株式に投資できるのであれば、十分でしょう。

購入時手数料 0
信託報酬 0.2296%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.304%(概算値)

※第1期 運用報告書(決算日2018年7月15日)より

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは2018年1月末い大きく下落しましたが、
ようやくもとの水準まで戻してきました。まだまだ今後に期待といったところでしょう。

利回りは?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの運用実績を見てみましょう。

まだ、1年間の運用実績がありませんが、設定来の利回りは6.47%となっています。

今後期待できる利回りを知るために投資先となっている
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの運用実績を見てみましょう。
3年平均利回りが8.53%、5年平均利回りが9.83%となっており、
インデックスファンドであれば十分なパフォーマンスとなっています。

評判はどう?

続いて、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評判を
見ていきたいと思います。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判がいいということになります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは2017年の新規設定以来、
資金が毎月流入しており、積立NISAが始まった2018年以降はさらに流入額が
拡大しています。

結局ここまで人気の理由は、世界的にも人気のあるETFを毎月手軽に
購入できるということに尽きると思います。

ETFの購入に慣れている人は良いですが、外貨に換えたり、
毎月同じ日に購入する申し込みを自分でしないといけなかったり、
購入単価が大きかったりと、一般人からすると、少し敷居が
高いというのが現実で、その敷居を一気に取り除いたのが
このファンドと言えるでしょう。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの評価まとめ

いかがでしたでしょうか?

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの過去の推移を見ることで、
今後のどの程度の利回りが期待できるかイメージが持てたのではないでしょうか?

私個人としては、このファンドは非常に魅力的だと思っています。

これ1本で世界47か国8000銘柄に投資をできるわけですので、あとは
世界経済全体の成長に期待をしながら待てばいいということですね。

中には、ETFを直接買ったほうがいいという人もいますが、
もちろんそれはその通りです。

コスト面から見ても、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFを
直接購入することに抵抗がない人はぜひそうしてください。

ただ一方で、初めて投資をするような人にとってはいきなりETFは
ハードルが高いです。

コストがあまりに高いようなら、購入を勧めませんが、0.3%台の実質コスト
なのであれば、十分低コストなので、このファンドを購入するだけでも十分だと思います。