2017年に年間利回り55.89%という圧倒的なパフォーマンスを発揮した
グローイング・カバーズ。

もともと悪いファンドではなかったのですが、昨年のパフォーマンスが
圧倒的だったことから、注目が集まり、今年に入って、かなりの速度で
純資産額を増やしています。

今日は、グローイング・カバーズについて、私が独自の目線で分析、評価していきます。

新成長株 グローイング・カバーズの基本情報

投資対象は?

まず投資対象は国内株式で、新成長銘柄が対象です。

新成長銘柄とは、高い成長余力を有しているものの、経営上の課題、困難に直面したため
本来の実力を発揮できなかった企業の中で、それらの経営障壁を克服しつつある企業を言います。

イメージとしては、下図のような時間軸にいる企業のことですね。

もう少し具体的に組入銘柄を見ていきましょう。

現在、新成長株 グローイング・カバーズは約50銘柄で構成されており、
その上位が下図になります。

1位のジャパンマテリアルは半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置と
特殊ガスの販売を行う企業です。

2位のレックは掃除、バス・トイレ、台所用品等の製造販売を行っています。
「激落ちくん」ブランドが有名ですね。

3位のクスリのアオキは北陸最大のドラッグストアです。
普段あまり上位に出てこない銘柄がランクインしていますね。
結局、他社より高いパフォーマンスを発揮するには、組入銘柄も他社と
差別化していく必要があるということです。

運用体制は?

グローイング・カバーズが圧倒的な実績を残せているのは、
エンジェルジャパン・アセットマネジメントという国内中小型株式に特化した
投資顧問会社の投資助言を受けていることが大きな要因です。

エンジェルジャパンは私が投資をしているジェイリバイブの投資助言も行っています。

アクティブファンドは、運用チームの体制がすべてを決めるといっても
過言ではありませんが、エンジェルジャパンが他の投資顧問会社と違うのは、
①面談は基本経営者と直接行っている。
当たり前のように感じるかもしれませんが、経営者も忙しいので、実際は
会社のNo.2やNo.3と面談することも多いのが現状です。

変化の大きい企業ほど、経営者の意思決定が大きなファクターとなりますので、
トップの考えを把握できているというのは大きな強みとなります。

②チーム全員が面談の場に出席する。
年間延べ1000社の経営者と会うだけでも大変ですが、ヒアリングした情報に
偏りがないように、チーム全員で面談し、意見を共有しあうというのは、大きな強みになります。

③5年先までの収益予想シートを作成している。
5年先までの収益予測を作っている会社を他に知りませんが、こういった他がやっていないような
細かい作業が銘柄選定の上で差別化ポイントになっているのだと思います。

大きな金額を運用している機関投資家は時価総額の大きな企業についての調査しか
興味がなく、ジャスダックやマザーズに上場している規模の小さな企業に対しては、
アナリストが1人もついていないのが現状です。

逆に言えば、そういった企業は正しく株価が評価されていない可能性が高く、
しっかりリサーチができている投資顧問会社からすると、大きなリターンを
得るチャンスにつながるというわけです。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に
確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

現在、新成長株 グローイング・カバーズの純資産総額は、約800億円程度ですので、
純資産の規模としては全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

新成長株 グローイング・カバーズの実質コストは、1.987%となっており、
かなり高くなっています。

パフォーマンスが悪ければ、まずおすすめできないファンドです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.836%(税込)
信託財産留保額 0.3%(税込)
実質コスト 1.987%

新成長株 グローイング・カバーズの評価情報

基準価格をどう見る?

グローイング・カバーズの現在の基準価額は35000円程度です。
1月初旬の世界全体の株式市場の大暴落で10%強下げたものの、
すでに当時の水準を上回っています。

株式市場も落ち着きを取り戻していますので、今後の伸びに期待が持てます。

利回りはどれくらい?

直近1年間の利回りは38.51%となっており、5年平均利回りが28.89%、
10年平均利回りが16.01%とかなり高い結果となっています。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せておきます。
2007年11月~2008年10月の期間に保有していた場合、-52.26%下落した
という見方をします。

中小型株ですと、これくらいの下落は起こり得ると思っておいたほうがよいでしょう。
しかし下落したあとはしっかり戻してきますので、下がったところで
売ってしまわないようにしてください。

評判はどう?

ネットで評判を確認することができますが、それはあくまでも一部の人の声です。
そこで、月次の資金流入額を見ることで、ある程度評判の良し悪しの判断がつきます。

グローイング・カバーズの場合、月次の資金流入額が2018年に入って、大きなプラスに
なっていますので、依然と比べてかなり人気が出ているということになります。

新成長株 グローイング・カバーズの今後の見通し

運用の巧拙を決定するのは、運用チームの体制次第です。

上述しましたが、10年以上優秀な成績をおさめている運用チームというのは、
必ず独自の強みを持っています。

銘柄を絞り込んでの運用はよくも悪くもリスクが高いので、自身がないアナリストは
まずやろうとしません。

そういう意味でも50銘柄程度に絞り込んで運用を続けるエンジェルジャパンは
自分たちの運用に自信を持っている証拠と言えるでしょう。

日本株のファンドで、エンジェルジャパンが投資助言に入っていれば、
まず間違いないと思います。