今日は先進国株式ファンドの10年間リターンランキングとおすすめの投資信託を紹介していきます。
先進国株式ファンドというのは、以下の22か国を中心に投資をしていくファンドを指します。
オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国、ルクセンブルク、ギリシャ、ポルトガル
単年で見てしまうと、どうしてもたまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
先進国株式ファンドにおいても色々と特徴がありましたので、そのあたりを見ていきましょう。
先進国株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
先進国株式ファンドは現在469本あります。(そのうち10年前から運用されいているファンドは132本)
今回は、2013年11月~2023年10月末の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
ただ、中には純資産額が非常に小さく、今から投資をするにはおすすめできないファンドも含まれます。そのため、単純にリターンでランキングを上から並べるだけでなく、純資産総額が少なくとも100億円以上あるファンドのみに絞り、上から並べています。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | 野村 世界業種別投資シリーズ(半導体) | 24.31% |
2 | 大和住銀 DC海外株式アクティブファンド | 14.90% |
3 | グローバル・ベスト・ファンド | 14.32% |
4 | 東京海上セレクション・外国株式インデックス | 13.24% |
5 | 外国株式インデックスe | 13.00% |
6 | SMT グローバル株式インデックス | 12.98% |
7 | DIAM 外国株式パッシブ・ファンド | 12.96% |
8 | 野村 インデックスF・外国株式 『愛称:Funds-i 外国株式』 | 12.89% |
9 | EXE-i 先進国株式ファンド | 12.88% |
10 | eMAXIS 先進国株式インデックス | 12.82% |
11 | インベスコ MSCIコクサイ・インデックス | 12.78% |
12 | グローバル・バリュー・オープン | 12.71% |
13 | 三菱UFJ 外国株式インデックスファンド | 12.62% |
14 | モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン | 12.60% |
15 | ステート・ストリート 外国株式インデックス | 12.52% |
16 | 明治安田 DC外国株式リサーチ 『愛称:DCジェットストリーム』 | 12.33% |
17 | フィデリティ・グローバル・ファンド | 12.10% |
18 | 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスF | 12.08% |
19 | eMAXIS 全世界株式インデックス | 11.91% |
20 | セゾン 資産形成の達人ファンド | 11.73% |
※2013年11月~2023年10月時点
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
まず注目したい点としては、10年平均利回りでみると、すべてのファンドで約11%以上となっています。
また4位あたりからMSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドがランキングに入ってきていますので、大半のファンドがインデックスファンドに劣後しているとわかります。
ちなみに10年前のインデックスファンドなので、近年のインデックスファンドと比較すると信託報酬などがかなり割高です。間違って、投資しないようにしてください。
人気のセゾン資産形成の達人ファンドもインデックスファンドとトントンの成績でしかないので、先進国株のアクティブファンドに投資をするのであれば、大和住銀・DC・海外株式アクティブファンド一択ですね。
正直、先進国株式については、インデックスファンドでも十分だと思います。
MSCIコクサイをベンチマークとしていて、超低コストのeMAXIS Slim 先進国株式インデックスやたわらノーロード先進国株式、ニッセイ 外国株式インデックスあたりに投資をするのが賢明でしょう。
ちなみに直近3年間で高いパフォーマンスを出しているファンドをこちらに一覧化しています。10年間の平均利回りだけでなく、直近3年の平均利回りが高いファンドも比較してみてください。
先進国株式ファンドのおすすめはどれ?3年平均利回りランキング ベスト20を発表!
先進国株式ファンドランキングの中で一番おすすめの投資信託は?
ランキングの中でも特に私がおすすめする投資信託を紹介します。
堅苦しい名前がついているのと、あまり馴染みがない名前なので、ご存じの方のほうが少ないかもしれませんが、大和住銀DC海外株式アクティブファンドです。
有名という意味では、セゾン投資の資産形成の達人ファンドのほうが知名度は圧倒的に高いと思いますが、パフォーマンスでは劣っています。
ただインデックスファンドに投資をするだけでは面白くないと思う人や、もう少しリターンが欲しいというような人は、大和住銀DC海外株式アクティブファンドのようなファンドに一部資金を投じても面白いと思います。
年間利回り | |
2023年 | +24.90(1-6月) |
2022年 | ▲17.35% |
2021年 | +20.56% |
2020年 | +39.03% |
2019年 | +32.93% |
2018年 | ▲8.48% |
2017年 | +25.87% |
2016年 | +0.64% |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
先進国株式ファンドというのは、まさに投資の王道たる運用方法です。
急激に資産が増加するということはありませんが、世界経済の成長に合わせて、着実に資産を形成することが可能です。
ただし、MSCIコクサイにパフォーマンスで勝てているファンドは本当にごくわずかしかありませんので、無理にアクティブファンドを選択する必要はありません。
またこれ以上の高いリターンを狙うとなると、海外株式では難しくやはり国内中小型株ファンドに投資をしていくことになるでしょう。