10年間ランキング上位にいるプロボクサーと今年、突然現れた新星のプロボクサーが戦うことになったとして、どちらが勝つ可能性が高いと思うでしょうか?
多くの人は、10年間勝ち続けてるプロボクサーのほうが有利だと思うでしょう。
投資信託もそれと同じで単年の利回りだけを見てしまうと、どうしてもたまたま運用がうまくいったというリスクをぬぐい切れません。
その点、10年間のリターンで上位に食い込める投資信託はたまたま運用がうまくいったということだけでは片づけられない何かしらの優位性が必ず存在します。
もちろん、10年平均利回りだけでなく、直近の運用状況も確認する必要はありますが、中長期で期待が持てるファンドを選定したいということであれば、今日紹介するファンドを候補にするのが一番よいと思います。
唯一、残念なことに中小型株式ファンドの場合、資金がファンドの上限に達してしまっているファンドもありますので、募集を再開したときに購入できるように準備しておきましょう。
あなたもまだ知らないような隠れた優良ファンドが存在しますので、ぜひ参考にしてください。
国内中小型株式ファンドの10年平均利回りランキングを発表!
国内中小型株式ファンドは現在213本あります。(そのうち10年前から運用されていたファンドは108本)
今回は、2013年11月~2023年10月の10年間でリターンの高かった上位20社をランキングにしました。
ただ、中には純資産額が非常に小さく、今から投資をするにはおすすめできないファンドも含まれます。そのため、単純にリターンでランキングを上から並べるだけでなく、純資産総額が少なくとも100億円以上あるファンドのみに絞り、上から並べています。
さて、どういった投資信託がランクインしているのでしょうか?
順位 | 銘柄 | 10年平均利回り |
1 | DIAM 新興市場日本株ファンド | 19.02% |
2 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式 | 15.63% |
3 | 新成長株ファンド 『愛称:グローイング・カバーズ』 | 14.70% |
4 | 小型ブルーチップオープン | 13.23% |
5 | 新光 日本小型株ファンド 『愛称:風物語』 | 13.01% |
6 | MHAM 新興成長株オープン 『愛称:J-フロンティア』 | 12.87% |
7 | 日本新興株オープン | 12.53% |
8 | 日本好配当リバランスオープン | 12.17% |
9 | 日興 中小型グロース・ファンド | 11.92% |
10 | ファンド“メガ・テック” | 11.89% |
11 | スパークス・M&S・ジャパン・ファンド 『愛称:華咲く中小型』 | 11.81% |
12 | ひふみプラス | 11.75% |
13 | 日興 キャッシュリッチ・ファンド | 11.65% |
14 | 日興 ジャパン高配当株式ファンド | 11.65% |
15 | ひふみ投信 | 11.57% |
16 | ダイワ 日本好配当株ファンド | 10.80% |
17 | 日興ターゲット・ジャパン・ファンド | 10.40% |
18 | 三井住友・げんきシニアライフ・オープン | 10.30% |
19 | アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド | 10.26% |
20 | MHAM 日本成長株オープン | 9.85% |
※期間:2013年11月~2022年10月時点
※為替ヘッジ無のファンドが対象
※分配型、資産成長型など同じファンドで2つのファンドがランクインしている場合、パフォーマンスの高いほうを採用。
※通貨選択型のファンドは為替の影響を大きく受けているので、除外しています。
日経平均に連動するインデックスファンドの10年平均利回りが約10%であることから、国内の中小型株ファンドでも、長期でインデックスファンドを上回る成果を出しているファンドが多数あることがわかります。
ちなみに国内大型株式ランキングでは、1位の情報エレクトロニクスファンドの10年平均利回りで約16%ですので、中小型株式のほうがわずかにパフォーマンスが優れていますね。
また、一番知名度が高いと言っても過言ではないレオスキャピタルのひふみ投信やひふみプラスは10年平均利回りが約11%ですので、隠れた優良銘柄がいかに多く存在しているかがわかります。
おすすめの1本を選ぼうと思ったのですが、正直甲乙つけがたいため1本を選ぶのは諦めました。
何より非常に優れたファンドが多いので、超過収益を狙うのであれば、自分のポートフォリオに1本は組入れておきたいところです。
ちなみに10年平均利回りで見ても優れたファンドがありますが、直近出てきた優れたファンドがここには入ってきていません。
そこで中小型株ファンドの3年平均利回りランキングを作成しました。興味あれば覗いてみて下さい。
国内中小型株式ファンドのおすすめはどれ?3年平均利回りランキング ベスト20を発表!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ご紹介したファンドは非常に優れたファンドばかりですので、ぜひ一通り目を通しておいてください。
そして、小型株ファンドで成果を出すための秘訣は相場が大きく下落したとしても、信じて保有を続けることです。
一見、簡単なように見えますが、大きな下落相場に直面すると、つい売却してしまいたくなります。
その場面でぐっとこらえれるかが勝敗を分けますので、何があっても保有し続けるんだと心に誓ってから購入するようにしてください。
最後に他のアセットクラスのファンドにも優れたファンドが何本もありますので、紹介しておきますね。
◆国内大型株式ファンドのおすすめは?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!
◆米国株式ファンドのおすすめはどれ?10年平均利回りランキング ベスト20を発表!